吉田美保子の some ori ノート

本郷孝文先生の工房へ

2018.10.06

信州松本、あこがれの本郷孝文先生のお仕事場へ、おじゃましてまいりましたー!

なんとまあ、ありがたいことなんでしょう。訪問のお願いに、「どうぞお出かけください」とのお言葉。こんな光栄、あってもいいものかしらと思いながら、よろこびいさんで、駆けつけてまいりました。

 

本郷先生のお作品は、ずっと以前から拝見してましたが、ご本人にお会いするのは初めてのこと。ドキドキでしたが、自然で丁寧で、お優しい方でした。

お仕事ぶりと同じです。

工夫と経験が詰まったすばらしい仕事場もつぶさに見せくださいましたし、膨大な量の織り作品の端きれも見せてくださいました。天然染色、手織りの仕事にとって、最高で自然でまっすぐな環境を整えられ、長い年月、日々仕事の積み重ねをやってらっしゃるように思いました。

私が持っていった帯や着物も丁寧に観てくださり、糸の使い方のことなどで、大きな気づきを与えてくださいました。自分でやってるだけでは見えなかったものが、こうやって、いくつも越えて先の先の先を行っている方に助言いただけると、一気にパッと目が見開くように思います。

ま、だからと言って、それができるかどうかは、また別の話。やるしかありませんが。

「こうやったほうが楽しいね」って、ものすごい面倒な作業を軽く言われるのが印象的。大変さは関係ないのだよね。いいものできたら、楽しいです。はい。先生、おっしゃる通り。ひゃー。やるしかありません。楽しくやって、将来を切りひらくのですね。はい。やります。

お弟子さんのサランさん。本郷織物の素晴らしさを受け継いで行かれることでしょう。

松本、本当にいいところでした。上の写真は松本城の天守閣から。

お蕎麦屋さんの窓。

コーヒーは、「まるも」で。

 

*ひとつ、ちょー自慢!宝物をいただいてしまったのです!

こちらのブログに載っている「手織物の織物組織図ノート」!本物!!

私は以前からこちらのページの愛読者でした。初めはどなたのブログか知らず、「これは只者じゃないな」と。で、読み込むうちに、あ、本郷先生だと気づきました。ずーっと遡って全て読みました。どのページも本当にすばしいです。ため息つきながら何度も再読しています。

*本郷先生の「手織物の織物組織図ノート」は、我が家にお越しになる織物関係者の方々にお見せします(だって自慢だもん!)が、貸してはあげません。コピーもダメです(製本が傷むから)。書き写してってくださーい。

23通目のメルマガ【正しい姿勢で号】

2018.10.03

染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》にご登録いただき、ありがとうございます。
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こんばんは。

いかがお過ごしですか?

10月になったなんて信じられませんね!

信じられないけど、暮れるのが早くなり、ああ、秋なのねえと思います。

あの終わることはなきかのようだった暑い夏はどこに行ったのでしょう。

台風に翻弄された9月をへて、知らぬ間に10月となってました。(台風はまたきてますね。ご注意くださいね!)

この分では、知らぬ間に冬となるのでしょうか。

今日のメルマガは、織っているときの姿勢についてです。お付き合いください。

《 目次 》

1. 織ってます

2. 正しい姿勢で

3. 杼箱を上げる

4. 外国のお菓子

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1. 織ってます

染織吉田では、ただいま、完全注文制作ONLY ONLY、けむさま の熨斗目(のしめ)のお着物を織っています。

さまざまな準備段階をへて、最終コーナーといった具合です。

けむさま に織っているところの写真を添付してメールしましたところ、とても喜んでくださって、次のようなご返信くださいました。

「自分のものになるであろう着尺が、まだ機にかかっているところが見られるなんて、感激します。どの着物たちもこういう過程があったのだけど、やっぱり特別な一枚です。織る方の気持ちも一緒に織りあがるのですね。」

そっか、着物をお召しになる方は、それが、どういう風に作られているのか、知識としては知っていても、ご覧になる機会はないんだなあと改めて思いました。

このご返信、とってもうれしかったので、続けて動画も撮ってお送りしました。

 

2. 正しい姿勢で

それで、そのお送りした動画を、自分で見て、反省点しきりです。

織るときの姿勢がブレてますね。

着物を織ると腰が痛くなるのですが、これが原因かも。

織りの仲間にも見てもらって、どうしたらいいか、アドバイスいただきました。

よかったらご覧ください。

短縮版 17秒
https://youtu.be/eR-JJJaknEU

お時間ある方はこちら  1分36秒
https://youtu.be/a-IVFuvbYtk

3. 杼箱を上げる

それで、意見を総合すると、杼を持ち替えるときに、手を無理に伸ばすことで体がブレてると。杼箱の高さがよくないと。

杼箱っていうのは、織り機の両端についている箱のことで、杼(織るときにヨコ糸をセットして、タテ糸の間に通していく道具)を何丁も使うときは、使っている以外のものを置いておきます。

今回は、19種類の糸を使っていますので、杼の数も19丁です。一越ごとに、次に入れる糸を選んで入れていってます。

これの高さが、手を伸ばしたときの場所にピタリと来ていないのが、体がブレる一つの原因ではなかろうかというわけです。

それで思い切って、杼箱の高さを変えてみました。

どうやって杼箱の高さを上げたか。

単純に、木工作業しました。添え木を作って、その上に打ち付けました。

織るときの振動は相当なものですので、しっかりつけねばなりません。

織りの仕事に木工作業はつきものです。私ももちろん電動ドリル、持っています。

これで、下穴をあけて、太めのネジをしっかりと刺し込み、止めます。

さて、これで長時間の作業が安定してできるようになるか?

そして、めざすけむさま のお着物が、ちょっとでも風合いよく着心地のいいものになるか。

それに向けて、全力投球です。

 

4. 外国のお菓子

突然話は変わりますが、外国のお菓子、食べることがありますよね。いただいたり、どこにでも気軽に売ってますし。

日本のお菓子との違う点は、一個で満足ってことだと思いませんか?

日本のお菓子は、食感も軽く、あっさり目で、味も控えめ。美味しいけど、ひとつ食べても満足できず、ついつい手が出て、一袋あけちゃったってことありませんか?(私はあります)

その点、外国のお菓子は、甘かったり、香りが強かったりして、美味しいけど、ひとつで十分、場合によっては半分で満足だったりします。

外国住まいが長かった方によると、帰国してすぐは日本の食べ物は物足りないと思われたそうです。

こう考えると、外国のお菓子の方が、嗜好品としては正しいかも。摂取総カロリーも外国産の方が低いかも。

染織家も太れないので気をつけないとね。。。木工作業をしたりなどは、織り機の下にもぐり込んでするときもありますしね。

とはいえ食欲の秋、楽しみましょう!もぐもぐ。

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きものと帯の注文制作

染織吉田 吉田美保子
http://www.someoriyoshida.com

メルマガ

けむさま 、糸巻き

2018.10.02

さてさて〜、けむさま ののしめのお着物、織り始めておりますよ。

今回は、19種類の糸を駆使して織り進めます。上の写真はターコイズの糸。9種類。

杼が10丁写ってますが、メインの色は2丁杼で織りまして、左の二つは同じ糸が入っています。この糸、けむさま のご要望で、試し織りの時より、一段濃い色を染め足した分です。よりメリハリの効いた、のしめらしいのしめになりますね。レモン色との相性もよさそうですな。

白は4種類。微妙に、ターコイズ系の白と、ど真ん中の真っ白と、レモンぽい白に染め分けました。グラデーションのキモです。

レモン色は8種類。身頃にどーんと入りますので、分量は多いです。出過ぎないような感じで。でもあっさりしすぎず、表情豊かを目指します。

巻いてるところ〜〜。

こんな感じで種類別に立てておきます。

22通目のメルマガ【お月見号】

2018.09.25

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おはようございます。

昨晩は、中秋の名月でしたね。神奈川県の我が家からは、薄雲の向こうに明るい月が見えました。

そちらはいかがでしたか?大きなお月さま、見えましたでしょうか?

今日のメルマガは、めずしく(?)仕事の話。ご注文をいただいて、組んで着物を織る話です。

よかったら、お付き合いください。

《 目次 》

1. ONLY ONLY

2. 着物のつくり

3. 組む

4. きもの家さくら

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1. ONLY ONLY

染織吉田では、お客さまから着物や帯のご注文をいただきますと、その方といろいろお話し、対話を重ねながら一緒に作る方式をとっていまして、これをONLY ONLY と呼んでいます。

ただいま取り組んでおりますONLY ONLYは、愛称「けむさま 」からのご注文で、お作りするのは、熨斗目(のしめ)のお着物です。今、糸の用意など全ての準備が整い、まさにこれから織る段取りになりました。

つい先日のこと、けむさま と一緒に、仕立てをお願いすることになった平山さんをお訪ねしてきました。今回のご注文は、熨斗目(のしめ)で、柄合わせが特に大切ですので、寸法の確認の意味でも事前に仕立て師さんにお会いしたかったのです。

それでしみじみ思ったのですが、布を作る前に、着る人と仕立てる人、そして織る私の3人が、実際に会うことができたのはよかったなと。これは広めたいなと思い、今回、メルマガに書かせていただこうと思いました。

2. 着物のつくり

突然ですが、着物って、どういう風に仕立てられているか、ご存知ですか?

実際に和裁をなさる方以外では、「なんとなくこんな感じかな」以上は、むずかしいではないかと思います。

実は私もそうです。

私はこの10年ほど、仕立てのことを分かろうとして、それなりに努力してきたつもりなんです。

和裁の本を読むとか、自分の着物をほどいて、どこがどうくっついているのか見てみたり、、、

でも、これ、本当にむずかしいんです。

女性の着物では繰越し(くりこし)っていうのがあって、衣紋の抜き方の好みで変えるのですが、これが1分(4mm)違うと、衿の柄合わせにどう影響するか、全くわかってなかったです。

今回、平山さんのおかげで、やっとしっくりきました。

ONLY ONLY でお召しの方が決まっていれば、寸法に合わせて、衿と身頃の柄を細かくねらえますので、着姿をワンランク上げられます。

仕立て師さんが決まっていれば、事前に相談と確認ができます。せっかくですから、これをやらない手はありませんよ。

*「けむさま 」のお着物のメイキングの様子は、ブログで絶賛連載中。「熨斗目(のしめ)」って何?ってことも書いてますので、よかったらぜひ。時系列をさかのぼって、お読みくださいね。

http://www.someoriyoshida.com/category/only-only-注文制作/けむさま

 

3. 組む

今回のONLY ONLY では、けむさま と、仕立て師の平山さんと、3人で組むことができました。新たな展開にワクワクです。

以前のONLY ONLY でも、布を多めに織ったものをお譲りして、それをバッグになさりたいとのことでしたので、服飾作家の善林英恵さんを紹介しました。なかなか凝ったつくりのようで、試行錯誤を重ね、ただいま製作中のようです。素敵なものになりそうで楽しみです。

自分一人ではできることは限られていますが、人と組めば、どんどん転がって行きますね。

作る人とも、着る人とも、どんどん組んで、世界を広げていければと思っています。

4. きもの家さくら

作る方の「組む」話ばかりしましたが、売る方とも組みます。私が織ったものは、今、鹿児島におじゃましています。

きもの家さくらさんにお世話になり、お披露目していただいています。

さくらさんは、鹿児島の着物好きの方々に、とても頼りにされている素敵な方で、着物の輪をどんどん広げて行かれてます。

着付けの先生もなさってますので、ご興味の方はコンタクトされてください。私の織ったものは、9月いっぱいご紹介いただく予定です。

きもの家さくらさんのサイトです。
http://ms-heart.com/kimono.html

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きものと帯の注文制作

染織吉田 吉田美保子
http://www.someoriyoshida.com

メルマガ

芋、寿、パッションフルーツ、サンペレグリノ

2018.09.23

うふふー。今日は特別な晩なのです。この1ヶ月ほど、ずーっとこの日を待ちわびていました。

実は!

一ヶ月ほど前に、お友達が、焼酎を2本、送ってくれたのです。「芋」っていうのと「寿」っていうの。どちらも知らなかった銘柄です。とても丁寧に作られてて、扱っている酒屋さんも少なく、入手が難しいとのこと。ふぁー!

おすすめの飲み方は、パッションフルーツと合わせて、サンペレグリノ(炭酸水)で割る。ひょー。

それで私は、まずは地元スーパーを片っ端からまわりパッションフルーツを探し、撃沈しまくり、それではと、町田(我が家から一番近いでかい街)の小田急百貨店のデパ地下まで出かけ、高級果物売り場に行ったのですが、なかったのです。季節柄取り寄せもできないと。その後、お江戸ど真ん中、日本橋にも行ったのだけど、なかった。

がーん。

がっくし。これじゃ、日本中どこにもないよ。半年、待つ?

くだんのお友達に伝えると、じゃあ、送ってやると。

え!

高級果物屋さんでも取り寄せられなかったものが、入手できるの!

それでわくわくと待っていたら、本日、送られてきたのです。たった一個の、屋久島産のパッションフルーツ。かわいい。よく来た。ようこそ我が家へ。

その上、サンペレグリノも送ってくれた。これも、近場のスーパーになかったのだ。町田まで行けば、さすがにあると思うけど。

で、満を持して、いも焼酎「芋」のパッションフルーツ、サンペレグリノ割をいただけるわけ。

パッションフルーツを二つに割ると、ちょうどよく熟れてる。食べごろじゃん!中身をグラスに出して、焼酎注いで、氷を入れて、サンペレグリノを注いで、かき混ぜる。

うん。おいしい。ほろ苦くて、かすかに甘い。パッションフルーツの独特のさわやかないい香りと、いも焼酎「芋」の、なんというか、檜風呂に入った時のような高揚感のあるいい香り(檜の香りというわけではないんだけど、高揚感が似てる)がミックスして、別次元に連れて行ってくれる。

炭酸水も、今まで、ウィルキンソンで十分とか思っていたけど、サンペレグリノ、すごいなあ。なにが違うのかわかってないけど、上手に取り持ってくれる感じで、すごくおいしいです。

それで、おいしすぎてまわるのが早い。きゅーっと効きます。早くも軽く酔っ払い。

この充足感、満ち足りた感じ。安心して委ねられる感じ。そこんところ、行ってみたい。

けむさまと平山さんの工房で。

2018.09.22

さて、けむさま と一緒に「着物仕立てひらやま」さんをお訪ねした時のお話です。

けむさまは、大の着物好きで、着付けの先生もされていらっしゃり、長年、ありとあらゆる着物を着てこられた通の方ですが、仕立て師さんに直接お会いして、着方や好みを相談し、採寸して、仕立ててもらうのは初めてだそうです。普通は、呉服屋さんを介しますので、スタンダードでいらしゃいます。
いつもお願いしている寸法を一旦リセットするいい機会だと喜んでくださっています。

一方の平山さんも、仕立て師としての長いキャリアの前半は、呉服屋さんなどから頼まれる反物を、渡された寸法表どおりに仕立てて納めるのが仕事の仕方だったそう。この当時は、自分が仕立てた着物がどこの誰に、どんな風に着られるかなど、全く知らなかったと。
そしてそれを、ある日、ガラッと変えたのだそう。お客様と直に会い、相談を受けて採寸し、仕立てるスタイルに。

けむさま と平山さんの話を聞いている私は、その細かさに驚かされました。着るときに腰紐をどこに締めるか(ウエストか、または腰骨の上か)というのはよく聞きますが、地衿の先をどこに持ってくるかといういことも話題にされています。それによって、寸法もちょっと変わるみたい。私、そんなこと気にしたこともなかったよ!

私にとっても、素晴らしい恵みがありました。

なんと平山さん、新モスで作った、着物の実物大のひな型を作っておいてくださったのです!それも、繰越などは、けむさま サイズで!(名称は「ひな型」でいいのかな?着物の世界でも「トワル」って言う?まさに洋裁のトワルみたいなものですわ。)

それをけむさま に、美容衿をつけた上に着装していただいて、衿合わせのポイントにフリクションペンで印をつけました。そのポイントの6分下で色を変えたいわけです。ここが一番のアイキャッチですから狙います。

そして衿につけた印を伸ばして、身頃と袖につけ、そしてトワルを解体して、反物にしたときにどこが柄かを確認します。そうすると、ピシッと段があった熨斗目(のしめ)になるという計画。

すごーい!画期的!まさにこれがほしかった!平山さん、どうもありがとうございます!

説明が下手で伝わってないかもしれませんが、これぞ、ONLY ONLY。お召しになる方と、仕立てる方と、布を織る私が一緒に作るONLY ONLYです

*今回は写真は取らなかったので、一番上の写真は、以前に私が一人で平山さんをお訪ねしたときのもの。いまとはメガネが違うわ〜。下の2枚の写真は、うちに帰って、トワルをトルソに着せて、最終確認しているところです。

伝統工芸展へ行った

2018.09.21

日本伝統工芸展を拝見しに、日本橋三越へ。

私、実は公募展ってちょっと苦手意識があるのですが、日本最高峰だし見ておこうって出かけたら(そのわりには結構見ていますが)、大変に面白かったです!「ザ・技」って感じしました。それぞれの出品者がそれぞれの技を出し切っている感じが、清々しかったです。

私は、染織しかしっかりは見ていないのだけど、ほかの分野もしっかり見たら、疲れ切りますね、あれは。染織だけでも力作ばかりで、胸いっぱいになりました。

今日は、土屋順紀先生による作品解説もあったためもあるでしょうが、雨でしたが、大賑わいでした。

土屋先生、展示作品についての解説をされていくのだけど、時々、ご自身が織っている時のことなど、挟まれるのが、ああいいなって思った。時折おとずれる感動とか喜びについてなど。すてきな先生です。

あと、北村武資先生の経錦(たてにしき)の作品、ものすごくよかった。完璧でこの世のものとも思われないくらい。この一点だけ染織コーナーでなく特別な場所に飾ってあるので、見に行かれる方、お見逃しなく!

日本伝統工芸展は、10月1日まで、日本橋三越本店にて。その後、全国を巡回するようです。

けむさま、お仕立ては、、

2018.09.20

ONLY ONLY、けむさまの熨斗目(のしめ)のお着物、準備が進むにつれ、私は、仕立て師さんに事前にお会いできればなあって思うようになりました。熨斗目(のしめ)は柄合わせが、何より大事ですので、寸法を細かく確認したかったのです。

けむさまには「いつもの和裁師さん」がいらっしゃるとのことでしたので、その方に私が直接コンタクト取れないものだろうかとお聞きしてみました。

そうしましたら、その和裁師さんは遠方にお住まいで、懇意の呉服屋さんを通してのやり取りでいらっしゃるとのこと。

なるほど、そしたら、お会いするのはちょっと無理かなとメールを読み進めますと、な、なんと!

「もし 、ヨシダさんがやりやすいのだったら、今回のお仕立ては、いつもの和裁師さんじゃなくて、ヨシダさんが信頼している方のところに頼んでいい」とおっしゃってくださったのです。

私の仕事のしやすさや、ちょっとした不安をおもんぱかってくださったのです。うっわーーなんとありがたいこと!けむさま 、本当にお優しい。

それで、信頼度100%のいくつかの仕立屋さんにご都合をお聞きし、けむさまとご相談した上で、「着物仕立てひらやま」の平山留美さんにお願いすることになりました!

それで、早速、昨日、けむさまと二人で、元住吉の平山さんのアトリエにお伺いしてきましたよ。

いやー、本当に有意義だった!とても面白く盛り上がった三者会談の様子は次回書きますね。

*写真は、持っていった資料の山。2回目の試し織りは結局2尺(76cm)も織ってしまった!

けむさま、デザインを調整していく

2018.09.18

ささ、けむさまのONLY ONLY、のしめのお着物、デザインを調整していきます。グラデーションのところがキモですので、念入りに。微調整に役立つのは、やっぱコンピューターだね。可視化できるし。だいたいこんな感じかなっていうの作って、ばんばんプリントアウトします。

やってみて、見てみないと分からないから、これはどんどんやります。

そして、トルソに着せてみます。トルソは高さを調整して、けむさまの身長150cm に合わせてますよ。

裾は切り替えポイントはこのくらいかな?いや、ちょっと間延びするな。もうちょっとメリハリつけよう。

衿は大事ねー。もうちょっとゆったりでもいいかもね。

お袖もつけてと。

うーむ。このくらいか?

きよさま の写真、すてき。

2018.09.17

この5月にONLY ONLY で取り組んでおりました、きよさま の八寸帯「Yellow triangle(イエロートライアングル)」、締めたお姿の写真を送っていただきました!

遠く鹿児島で、この帯がきよさま に可愛がっていただけてると思うと、ほっこりうれしいです。

「やっぱりいいですね〜」って!ご満足いただけているようで、ますますうれしいです。

柄の出方も、ちょうどよかったかな。ひと安心です。

メイキングは、こちらにまとまっています。トップにはこのエントリーが来ますので、スクロールして、ご覧ください。→ONLY ONLY きよさま

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