
めとさまと、全ての打ち合わせが終了しました。ささ、あとは、6回目の打ち合わせで決まったことを落とし込んで整理して、しっかりシステムを決めて、織るだけです。
システムって、杼を何丁使って、どういう順番で入れ替えて、ってのを決めていくこと。そのために、一回ぶんのリピートぐらいは、助走って感じで織るのだけど、その助走で、私は、うわあってなった。
めとさまだ、めとさまそのものだ。
自分が織った布に、めとさまを感じた。いやはや。びっくりね。打ち合わせを重ね、ご希望をお聞きして、精度を上げていくにつれ、布はどんどん依頼主に似てきたのだ。

秋も中盤のある日、めとさま、ふわーっと優しい空気と、いい感じにコーディネートされた、ご自分らしさにあふれたファッションに身を包んで、6回目の打ち合わせに、我が家にお越しくださいました。
私は、5回目の打ち合わせで決まったことや、変更したことなどを、落とし込み、染めたり巻いたりして、2枚目の試し織りを織って、お待ちしていました。
お久しぶりのめとさまに、早速、試し織りをご覧に入れると、「わあ、きれい!」。
私は、「わあ、よかった」と安堵しました。
1枚目と2枚目の試し織りの違いは、きっと、めとさまと私以外の人には、ほとんどわからないと思います。「一緒じゃん」って言うと思う。でも違うのよ。1回目の打ち合わせで選ばれた糸と、新しく色合わせして染めた糸で織った2枚目の試し織りは、一挙にめとさまワールドに近づきましたもの。
さらに話し合いで、縞の入り具合など、もう一歩細かく、決めていきます。上の写真、赤丸のシールが貼ってあるところが、採用のところ。貼ってないところは却下のところ。本番では、赤丸シール部分を繰り返し織っていきます。
今回作った2枚目の試し織りの中では、明るいみかん色を単独で使っていたところが却下になって、ベージュの糸とみかん色の糸を、一本交互に入れていくことになりました。
これ、よかったと思う。単独で使うと、色の主張が強すぎるみかん色も、ベージュと交互になることで、目につくうるささが抑えられ、かつ、はっきりした色が持つ、華やかな感じも内包するきものになる。若くてきれいなめとさまには、こっそり、華やか成分を入れときたいのよ。

昨日、はじめてのメルマガを配信いたしました。《 some ori 通信 》、お手元に届きましたでしょうか?お申し込みいただいたのに届いていない方、いらっしゃいませんか?
申し込んだのに来なかった方、大変申し訳ありません。操作ミスと思います。すぐお送りしますので、恐れ入りますが、お申し出ください。
申し込んでいなったけど、やっぱり読みたいという方、もちろんウェルカムです。昨日配信の第一号からお送りします。ご連絡ください。よろしくお願いします。
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メルマガ、やると決めてからもいろいろ悩みました。
何を書くの?ブログに書いていること以上に、何か書くことあるの?どなたさまが読んでくださるの?誰に向けて書けばいいの?形態はテキストメール?それともHTML?テキストだけだったら、つまらなくない?でもHTMLにすると読めない方がいるかもだし。
ま、何事も考えていても始まらないし、とにかくやるぞ!と勢いだけで。
サイトのリニューアルオープンとともにメルマガ申し込み開始ということで、ちらほらお申し込みをいただきはじめ、いよいよあたふたする私。10月からメルマガはじめますと言ったはいいものの、なんやかやで、昨日、10月24日、はじめてのメルマガを配信いたした次第です。
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それで、なんと、早速3名の方から、お返事をいただきました。まあ!なんとうれしい。
私自身、いくつかのメルマガを購読していますが、返事を出したことは、これまでたったの一回です。それも感想とかではなく、メールを書いている人の情熱が伝わってきたから、「伝わってますよ」ってことをお伝えしたく、その一言のみでした。ですのでメルマガにこんなきちんと返信いただけ、びっくりしてます。
しかし、あまり暑苦しいのもなんですので、月2回の配信目指して、ぼちぼち続けます。どうか今後ともよろしくお願いします。
ブログには書かないことも書き綴っていこうと思います。よかったら、登録してね♡

染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》にご登録いただき、ありがとうございます。
初めての配信です。うまくお届けできるのか、どきどきしております。
《 目次 》
1. ご挨拶
2. 最近のこと
3. some ori ノートより
4. some ori マーケットより
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1. ご挨拶
お待たせいたしました。やっとやっと《 some ori 通信 》第一号を配信いたします。
今、この画面の目の前におられるあなた、本当にどうもありがとうございます。
実はメルマガをやると決めてからずっと、全く申し込みなかったらどうしようと心配していました。
予想以上にお申し込みいただき、ほっとしています。
申し込んでくれて、心配を吹っ飛ばしてくれて、どうもありがとう!
この場は、ブログやSNS より、もう一つ、パーソナルに(ある意味、無防備に)書き綴っていこうと思っておりますので、
どうかご寛大におつきあいのほど、よろしくお願いします。
2. 最近のこと
ここのところの、私の変化は、もちろん、サイトをリニューアルしたことなのですが、もう一つ、大きな変化がありました。
それは、織り機の改造をしたことです。
織り機というのは、踏み木(ペダル)を踏んで、タテ糸を操作するのですが、この踏み木の支点の位置を、後ろから前に付け替えました。
これ、10年ぶりの改造です。
支点が前でも後ろでも、織れるものに大差はありません。
違ってくるのは、織る速さと、織る姿勢と、私自身の疲れ具合です。
踏み木の支点、実は、もともと前に付いていて、その状態で約14年織ってました。
10年前に、織りの先輩方に聞きまわったり、西陣の織工は後ろ支点だと聞いて、付け替えました。
一日中織り続けるには、そっちの方がいい判断して。
で、あっという間に、10年。
いろいろ天秤にかけまして、「体に無理なく織り続けるには」という点を重視して、入れ替えることにしました。
10年後はどう織ってる? 20年後は? だったらそれに今から慣れておかないと。。。
さて、変えてみて、今のところの実感は、確かに支点が後ろの方が早く織れるけど、前支点の方が、体の芯が安心しているように思います。
しかし、それは本当?
労をいとわず、試行錯誤を重ねようと思います。
3. some ori ノート(ブログ)より
ブログは、ただいま進行中のONLY ONLY 、「めとさま2」のお着物と、「睦月さま」の帯、制作過程を連載中です。
しかし実は、ブログ上よりも、ずいぶん進んでいます。記述が追いつきません。
・めとさま2
6回目の打ち合わせもすでに終わり、改めて糸を調整し、織り始めています。
織り始めてすぐに、「うわっ、めとさまらしい!」って感嘆符付きで声が出ました。
色も柄も、めとさまそのもの。お色味、特にめとさま色です。
すっごく可愛いおきものです。ブログでお確かめください。
http://www.someoriyoshida.com/category/only-only-注文制作/めとさま2
・睦月さま
睦月さまの帯も、試し織りをお送りし、やり取りし、合意点まで到達しております。
こちらは、打って変わって、「渋かっこいい系」の帯です。
ブログでは、これから、そのかっこよさをお披露目できると思います。
http://www.someoriyoshida.com/category/only-only-注文制作/睦月さま
3. some ori マーケット(通販)より
someori マーケットより選りすぐりの一点を紹介します。
ご紹介の第一号として、「善吉・手織り鞄、大きくてヨコなが、グリーン&イエロー」を選びました。
きものでも洋服でも合う鞄で、鮮やかな緑と黄色が可愛いです。下のリンクから、ぜひ実物をご覧くださいね。
こちらは、私が布を織って、帽子作家の善林英恵さんがデザインと仕立てをするという、コラボレーションで作っています。
このシリーズ、特徴のひとつが「軽い」ってことです。
帽子って、軽いのが身上だそうで、帽子に精通している善林さんにとっては、軽く作るってことは、お手の物なのです。
軽いってどのくらい? そうだ、私の個人の持ち物と測って比べてみよう!
こちらの「善吉・手織り鞄、大きくてヨコなが、グリーン&イエロー」は、482gでした。
対して、私の重くて使わなくった手提げ型の革のバッグは、908g。
愛用しているリュックサックが、756g。
革のショルダーバッグが、558g。
ナイロンの手提げが、350g。
うむ。なるほど。確かに軽いね。
これなら、持って歩いて疲れないね。
入る量は、リュックサックと同じくらいなので、持ち物が多く、おしゃれな、軽い布の鞄をお探しの方、ぜひご検討ください。
2018年5月1日までは、期間限定で送料無料です。
http://www.someoriyoshida.com/store/t-7-7
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きものと帯の注文制作
染織吉田 吉田美保子

めとさまの2回目の ONLY ONLY のお話を続けましょう。ブログ上では時間が空きましたが、水面下では順調に進んでます。
5回目の打ち合わせで決まったことを、もう一度整理して、どんどんやっていきます。
筬を入れ替えて、タテ糸の詰まり方をひと目、ゆっくりにする。一寸間のタテ糸が116本から、112本になりました。このくらいの方が、糸の表情が見えますね。丈夫さもセーフです。
ヨコ糸、使う糸使わない糸がはっきりしたので、使う糸だけ集合させて、糸量を、もう一度しっかり計算し直す。使わない糸はバッサリ落とす。せっかく準備したのに、とか思っちゃいけない。そうすると澄んでくるのよね。で、足りない分を新しく染める。糊をつける。小管に巻く。
めとさま、ほっこりした真綿糸がお好きです。メインの3色、ほとんど真綿でいくことになりました。サブの色糸には、つるっとした糸もこっそり入れます。ちょっとだけ光って表情豊かになりますよ。もさもさせずに、足さばきもよくなりますしね。
ささ、話し合ったことを体現すべく、2枚目の試し織りを作りましょう。

善林英恵(ぜんばやしはなえ)さんとコラボで作っている手織り鞄、「大きくてヨコなが」バージョンが、3点、やってきました!それぞれ、すごくいい出来ですよ。ここにお披露目いたします。
1点目が、上の写真で中央に鎮座しいています「大きくてヨコなが、グリーン&イエロー」です。かわいいーーーって飛びつきたくなります。紹介ページはこちら。

2点目が、上の写真の右端にある、「大きくてヨコなが、シックなブラウン」です。3点の中ではおとなし目だけど、なかなかの曲者とふんでます。紹介ページはこちら。

そして真打、3点目が上の写真で中央にあります「大きくてヨコなが、ブラック&パープル」です。かなりヤバイです。紹介ページはこちら。

今回の制作に関して、善林さんが、ブログに書いてます。製作者の生の声、面白いです。ぜひお読みください。→☆
コラボ鞄、ONLY ONLY のお問い合わせをちらほらいただいております。やっぱりみなさま、ご自分の用途に合わせたり、お好きな色味がおありだったりするのですね。たいていのことには対処できます。善林さんの腕前は確かですよ。お気軽にご相談ください。

遅ればせながら、サイトリニューアルの挨拶状ができました!
やったー!苦節一ヶ月半。やっとやっと完成しました。
新しいサイトの解説マップも作ったんですよ。新しいサイトが、どういう流れになっているのか、どこにご注目いただきたいのか、制作にかける思いや素材のことはどこに書いてあるのか、などなど詳しく書いてます。
サイトって、それぞれだから、「私のサイトはこういうの」って明らかにしたいと思って。はい。力(リキ)入ってます!
早速、お送りいたしましたので、ご住所いただいている方々へは、そろそろお手元に届いているのではないかしらん?よかったら、じっくりとご覧いただければうれしいです。
ご住所いただいているのに、お手元に届いてない方、たいへん申し訳ございません。完全なる私のミスです。パソコン、プリンター、住所ソフトの不調という三重苦に見舞われ、何も解決せぬまま、大半の方へは、力技で(手書きで)お送りしましたので、今回ポカだらけです。
本当に申し訳ないのですが、ご一報いただければ、すぐお送りします。ぜひよろしくお願いします。
また、ヨシダに住所は知らせてないけど、これちょっと見てみたいなって方、よろこんでお送りします。ぜひお知らせください。お気軽に!
すでに一通きたけど、紹介したいなどで、もっと欲しいって方、大歓迎です!飛び回ってよろこんで、すぐお送りします。ぜひぜひお知らせください。
以上、どうかよろしくお願いします。

しかしなあ、、、しまったなあ、、、、ご挨拶状冒頭、
「すがすがしい秋の空を仰ぎ見て、すーっと深呼吸するころとなりました。」で始まるんです。
どこがやねん!!冷たい雨が降りしきってますやん!
これ、書いた日はそうだったんです。自然も物事も、どんどん移り変わっていくもんですねえ、、、

昨日お納めした、朋百香さまのONLY ONLY コラボ鞄、仕立ての善林さんもブログに書いてます。そちらもぜひお読みください。いやはや、メイキングって面白いですねえ。だいたいの説明を聞いてた私でさえ、「ほお、なるほどー」と読み入りました。
鞄の口を、ふかっと作った意味、よくわかります。硬い芯を入れて、ミシンで押さえて、パキッと仕立てるのは楽だけど、面白くない。よくある布製の着物バッグみたいになる。口を輪にして、ふかっと作るのは手間だけど、軽いものがお望みの朋百香さまのお望みにも応えられるし、印象的でおしゃれだし、私としては布の良さを上手に引き出してくれていてうれしい。そして何より、もともと帽子作家である善林さんならではなのよね。彼女だからできることです。

この朋百香さまのONLY ONLY、大きさは、朋百香さまのお持ちのトートの中で、一番使い勝手がいいものの大きさを伺って、それを元にしています。だいたいの大きさは、持ち手なしで、底のところの幅32cm、開口部分の幅42cm、高さ28cm、マチ12cmくらいです。
鞄は、みなさまそれぞれ、ご自分の好み、体とのバランス、持ち歩く荷物の量、などなどでお望みが変わってくると思います。持ち手についてのご希望も、それぞれですよね。我々、お応えしますよ。ご興味あれば、何でもお気軽にご相談ください。
*写真は善林さんのブログからお借りしました。

朋百香さまのONLY ONLYの手織り鞄、善林さんから仕立て上がってきましたので、早速お届けに上がってきました。
こちらが、朋百香さま。美しい方なのです。

朋百香さま、バッグをご覧に入れると、まずにっこり。手に持たれて、開口一番、「か、軽いっ!」と。ああよかった。一番のお望みは軽いことでしたし、それを叶えるのは善林さんの真骨頂の一つです。
手に持たれた時のバランスも、バッチリですね。

朋百香さま、早速、ブログに書いてくださいました。一部抜粋させていただきますね。感涙ものです。
「吉田さんと善林さんのコラボ作品、お二人の作家さんの魂が織り込まれ、縫い込まれているバッグ、愛を感じるな〜。
やっぱり私の目に狂いはなかったです。さあ、次は私の番ですね。愛を込めて大切に使わせて頂きますよ〜。」
朋百香さま、本当にどうもありがとうございました。
今回は、サイトリニューアルに合わせ、善林さんとコラボで鞄制作をはじめてから、初のONLY ONLYのご依頼でした。それも、スタート直後のご依頼でしたので、特に感激でした。朋百香さまに、「二人ともがんばってね」って、背中を押していただいたように思います。

ここからは、記録写真です。上で朋百香さまが、手に持ってくださっている反対側です。
布を見ていて思いますが、善林さん、私が送った布を、どう裁断して、どう組み合わせるか、相当、試行錯誤してくれたんだろうな。
持ち手は、ヌメ革をふかっと二つ折りにしています。ヌメ革自体は硬いですが、こうすることで、持ちやすくしています。手に馴染んでいくのが、楽しみですね。

口のところは、ミシンで押さえず、あえてふんわり合わせるデザインです。ピタッとした方が、縫製は楽だそうですが、こっちの方が断然おしゃれですね。

マチのところ。12cmほどあるので、たっぷり入ります。

お尻のところ。かわいいね。

染織家の大木道代さんの、展覧会に出かけました。
そぼ降る雨の中、電車を石川町で降りて、いかにも古き良き横浜って感じの山手の急勾配の坂をぽくぽく登りながら、この道の先で本当にいいのかなと思った頃、そのギャラリーはありました。
あ!大木さん、お久しぶり!
自作の着物と帯をお召しの大木さん。着物姿を拝見するのは初めてでしたけど、とても自然で彼女らしかったです。
お作品は、絹糸を草木染めで染めて、織っていらっしゃるのだけど、きちんとした仕事を淡々と積み上げた、気持ちの良いものでした。こういうのが一番いいのよねって思った。普通そうだから着やすいし、よく見ると決して普通じゃないのです。縞の入れ方や絣にちょっとした工夫がしてあって、心にくいのです。

大木さんは、昨今、近しくしていただいている織り仲間です。織り続けるには、横のつながりもとても大事で、それ深め合ってます。って、私は教えていただいてばっかりで、恐縮しきり。大木さんの実力、たいしたもんです。
*会場は小さいながらも、モダンなギャラリーでした。写真は1階から2階を見上げて。
*大木道代染織展は、石川町のアートギャラリーATHLE での開催ですが、今日が最終日でした。