
仕事中はラジオを聞いていることが多い。NHKの朗読の時間がお気に入り。今は、夏目漱石の坊っちゃんの朗読を楽しみに聞いている。ふっと思ったは、その「坊っちゃん」というタイトルの秀逸さ。このストーリーが、「坊っちゃん」というタイトルなのか。
そっか、なるほどな。主人公の、若さ、無垢さ、無鉄砲さが、この一言で表現できてる。
夏目漱石、さすがだな。お札になってただけのことはある。
ラジオでは、以前、太宰治の朗読もやってて、それも大変面白かったけど、太宰はやっぱ、お札にはならんだろうな。小説家としての実力は勝るとも劣らないのじゃないのかなと思うけど。なんだろうね?好感度?私生活??
100年後には、我々世代の方がお札になるのかしらん?どういう基準で?ノーベル賞受賞者とかかな?山中伸弥さんとか一万円札にぴったりそうね。笑。ま、お札になりたいとは思っていらっしゃらないでしょう。
*あ、100年後はきっとお札ないですね。電子マネーと、まだ見ぬ新たな何かで決済しているでしょうね。
*NHKラジオの聞き逃しサービスで、朗読も聞けますよ。このページ。下の方で、坊っちゃんも。
*ちょっとググったら、夏目漱石って、49歳で死んでるんだ!がーん。私の歳だよ〜〜〜。あれだけの仕事を残した人が死んだ歳。
*写真は、以前入った食堂の磨りガラス。

布は無事に京都の善林さんのお宅に到着し、厳しくも優しい目に晒され、吟味され、検証される。
緊張するね。善林さん、愛あるハッキリさを持った人だから、この段階でダメ出し来ないかとビビる。
コラボするときは、相方のやる気を焚き付けるような素材を作って投げかけないと意味がない。それができたら、倍々ゲームで、掛け算以上の勢いででモノのレベルが上がっていく。
お互い、乗った状態をキープして作ったものを、朋百香さまの前に、大事に大事にそっと運んで、そっと差し出し、そこから動き出す感じ。

善林さんの手によって、布は形になっていく。
その経過、彼女のブログに詳しいです。こちら、ご覧ください。

*写真は全て、リンクした善林さんのブログからお借りしました。

さあ、布が織れました。蒸して、水元して、伸子(しんし)張りして仕上げます。うん、いい感じね。
布は、濃くなりすぎて重いイメージにならないようにしました。朋百香さま、明るめの軽快な色、似合われると思うんだ。「洋服はモノトーンや紺、グレーベージュ系の色彩が多い」とのことだったので、それに合うように。

写真は、伸子張りしているところ。鞄の布は短いので、工夫して、部屋の柱から織り機の柱に斜めに張りました。張れる場所があるっていうのが、実は地味に大事なんです。新しいマンションではなかなかないのだ。うちは古くてよかったのだ。
さ、善林さんに発送です。

ブラッシングカラーズが終わった朋百香さまの ONLY ONLY 、タテ糸を巻き直して、さあいよいよ織りです。

織りの工程は、無心になれます。特に、この後仕立ててもらうのだから、完成形を把握する命題が半分で済む。ということは、ますます無心であるのが許される。
のびのびと織ります。

鞄になった時のアクセントになる部分は積極的に入れていきます。うるさくならないように。でも確実に。遊びごごろもふんだんに織り込む。

この後、善林さんが仕立ててくれ、朋百香さまが使ってくれる。それが分かっているのが良い。それが面白い。
布の良さを確実に引き出して、的確な仕事を施してくれる善林さんと、出来上がった鞄を、抜群のコーディネートで使いこなして、息を吹き込んでくれるだろう朋百香さま。お二人を布を織ることで、接着している私。
共同作業は楽しい。

さあ、それでは朋百香さまの鞄のブラッシングカラーズをいたしましょう。

黄色と、ブルー。グレー多め。どこかに墨黒。計画通りに。

都会的な朋百香さまに合うように。

染料は酸性染料。絹との相性、抜群にいいと思っています。鮮やかな色も、渋目の色も自由自在に出ます。って調合にすごく気を使うけど。
筆と刷毛を使い分けて、下図を見ながら、フリーハンドで染めて行きます。

布の大きさは善林さんから連絡もらっているので、ジャストの少々大きめくらいをねらっています。無駄を出さないのも、大事なことだと最近しみじみ。

えっと。。。近況報告です。頭がいっぱいいっぱい、クラクラ状態が続いています。ええ、ここんとこ、ずっとクラクラなんです。
ここを読んでくださってる方は、私が先ごろウェブサイトをリニューアルしたってことは知ってくださってると思います。はい。8月はパソコンにかかり切りで不健康な夏を過ごし、サイトのリニューアルに明け暮れました。で、やっとやっと9月のはじめにオープン。
それが一段落したと思えるいま、ホッとできてると思いきや、思わぬ底なし沼にはまってあえいでおります、、、
せっかくリニューアルしたのだから、広くお披露目したいと、挨拶状の準備を進め、やっと校正に踏ん切りをつけ、印刷に回してもらうところまでいきました。
で、ひと足先に出来てきた封筒に住所印刷をしてしまおうと、格闘しているこの数日、、、、
住所録に使ってるファイルメーカーというソフトの設定に苦難し、(なぜか偶数回だけ印刷するという、わけのわからなさ)
封筒に印刷したい「料金別納郵便」などのデザインに使ってるイラストレーター(というソフト)が、突如、保存できないという前代未聞の不具合を起こし、(保存すると毎回強制終了する)
いつも使ってるプリンターがいうことを聞かず、
SOSを出した友人が送ってくれた(これは素早くて感謝!)、ずっと使ってないという同機種プリンターにドライバなどインストールし、動いたと思ったら、色がかすれた状態で、インクを替え、クリーニングしたら、ますますかすれ、あの手この手でクリーニングを繰り返すも、先は見えず途方にくれ、
仕方なく元のプリンターに戻るも、ときどき気まぐれに動くだけ、、、、、
(その上、マックが瀕死で、アイフォンの通話が途切れ途切れ、、、)(アイフォンはアップルさんにみてもらったのだけど、不具合発見されず、、周りがマンションだらけなのがダメなのかもと、、、そんな、、、)(パソコンはアップルケアの電話のお姉さんのおかげで、持ち直すも、いつ何が起きてもおかしくない状況です、と言われ、、、)
(その上、醤油と味噌と米が切れそう、、、、)
というのが近況であります。
ああ、もうすぐ挨拶状は印刷屋さんから直送されてくるはず。それまでに、宛名印刷、どうにか終わらすぞ!先は長い〜〜。

腹が減ってはいくさはできぬと、骨つき豚バラと大根を煮ました。ええ、現実逃避です、、、。(醤油は以前作った、ニンニク醤油を使い切る)

善林さんからのメールを元に、朋百香さまとさらにメールのやり取りを重ねます。
朋百香さま、重いバッグを持つのが嫌で、軽くてかっこいいものを、ちょうど探していたところだったのですって。きものではもちろんだけど、洋服にも合わせてガンガン持ちたいとおっしゃって下さいました。
大きさについては、お持ちのバッグの中で、一番使いやすいものの大きさを測って下さり、だいたいこのくらいと。実際の大きさを測るっていうのは、何より確かですね。
それで、私が担当する布地のところですが、朋百香さま曰く、
「こちらに載っている大きい方の鞄の黄色とブルーの感じ、好きですよ。裏の色彩もいいし。洋服はモノトーンや紺、グレーベージュ系の色彩が多いので、合うと思います。もちろん今載っているものと全く同じでなくて構いません。もう少しグレーよりになっても、さらに持ちやすいかな。あ、どこかに墨黒が入っているともっと持ちやすいかな。」
なるほど、なるほど。了解です。せっかくのONLY ONLY、朋百香さまのご希望に、しっかり合わせて参ります。
ただ、布地、持ち手、形とも、全体的なバランスをみて現場合わせが必要なことなどから、ある程度お任せいただきたい旨、お願いすると、
「もちろん、お二人のセンス、信頼しておりますのでお任せしますよ!」
という、うれしいお返事が帰って来ました。
その上、
「完成したバッグを持って歩いていたら、知らない人に「そのバッグどちらの?」と声をかけられるイメージが浮かびました(笑)」
きゃー最高!!きっとそれは近い将来現実となることでしょう(笑)!!!
さあ、ではでは、はりきって布を織りましょう。
*写真は、織り計画と色出し。こんな感じで行こうかな。

朋百香さま、私のメールにすぐにご返信くださいまして、もう一歩進んでご希望を伝えてくださいました。
要約すると、
・鞄の持ち手は、もっと柔らかい革がいい。革の色はヌメ革の色がいい。
・持ち手は布より革の方が断然カッコイイと思う。
・大きい方の鞄のサイズをもう少し、小さくすることは可能?
・鞄の生地は八寸帯地がいい。
・一番の希望は重くないこと。布バッグで裏地がシッカリし過ぎていて重くて失敗した経験がある。
いただいたメールを元に、善林さんに相談メールをする私。
善林さんも、まず、公開してからすぐに反応いただけたことに、驚きと感謝の念を隠せず、、。そうなのだよなあ、、一生懸命やったことに、すぐ反応いただけるというのは、何ものにも代えがたい喜びがあるよね。生きてる手応えというか、、。
お返事としては、
・大きさの変更、革持ち手の素材変更、もちろんオッケー。ヌメ革だと薄くしても硬いので、色つきの革になる可能性高い(黒や茶)。
・織布を見て革素材を決めるので、組み合わせは任せていただきたい。
・薄い革を二枚あわせで袋縫いにして、ふかっと作ってもまた面白いかも。
・鞄自体の重さは、多分市販の布トートよりはかなり軽いと思う。
重さについては、善林さん、「荷物を運ぶ為に鞄があるのに、何故市販の鞄は鞄自体が重いのだ?」と疑問に思ってきたそう。善林さんが作られる鞄は持ってみての軽さに、驚かれることが多いのですって。
ちなみに善林さんは、もともと高級婦人帽子の作家さんで、帽子って1gでも軽くが身上なのだそうで、軽さの追求は元から突き詰めてらっしゃるのですね。
「鞄は力学構造上、芯使用を皆無という訳にもいかないので、最低限は入れ、成り立つギリギリを探る感じ。」とも書かれてました。
うーん、同じだわ。きものや帯も「軽く」ってのが求められます。布を織る時も、「軽くて、丈夫で、布が裂けない、ギリギリ成り立つ、かつ、風あいがいい」、糸選び、糸使い、打ち込みが必要です。ものづくりで求められること、共通点ある。
*画像は善林さんのインスタからお借りしました。持ち手の革、いろいろあるなあ。

サイトをリニューアルオープンして一夜明けた朝、メールが飛び込みました。メールの主は、画家の朋百香さん!
メール曰く、
「ヨシダさ~ん、サイトリニューアルしたのね、素敵!素敵!そしてマーケットもいいわ~。
バッグ、欲しくなっちゃった。ただ持ち手のヌメ革が見た目はカッコイイけど、実際に使うとなるとどうかな~と思っているところです。私くらいの歳になるとね、持ちにくいと持たなくなっちゃうのよ。わがままな世代で・・・(笑)また、相談にのってくださ~い。」
私の返信、
「朋百香さん!わー、見つけてくださって、ありがとうございます!!
実は昨晩遅くにリニューアル公開しました。まだどこにも言ってないのです。メール下さったの、朋百香さんが一番乗り!うれしいです。ありがとうございますっ!
はい、バッグ、持ち手は硬いです。そこがカッコいいのですけど。もしも柔らかい持ち手がお望みでしたら、改めて作りますよ。
例えば、帯とお揃いとかもいけますし。または八寸の帯地を朋百香さん好みで織って、柔らかい革の持ち手をつけるなども考えられます。
九寸の帯地でも、裏地と芯をつければいいかもなので、ご希望でしたら、仕立ての善林さんに聞いておきます。なんでもご相談ください。
メールいただき興奮しているヨシダより。」
(*ここで裏話。今、朋百香さまからは、九寸帯のONLY ONLY のご注文もいただいています。上のメールは、その九寸帯と同じ布で鞄を作るのもアリですよっていうご提案です。しかし、鞄の布としては厚めでしっかりしている八寸帯の布がいいかもですね。薄めの九寸帯地でも芯をつければ鞄にいいかもですねって話です。)
興奮冷めやらぬ私のメールログが残っておりますが、サイトのリニューアルってそんなに大げさなことなの?って向きもおられるかもしれないですね。はい、私にとってはとても大きなことでした。オープン直後、まだドキドキしている時にいただいたメールは、「ああ、見ててくれる人がいる」って実感されて、とてもうれしかったのです。
それに加え、目をつけてくださったのが、サイトリニューアルに合わせて始めたコラボレーションの鞄というのも、うれしさ倍増でした。コラボで鞄を作ろうって善林さんと話し合ったのが、一年くらい前でしょうか?なんだかんだと、共に頭を悩ませ、手を動かし、意見を言い合って、準備してきました。モノを作り、流通させ、生きて行くってことを、改めて考えながらの日々でした。

上の写真は、試作品。完成品となった今とは、ずいぶん、変わりました。

このような連絡事項が、善林さんと私の間で、メールでもアナログでも飛び交っております。
*一番上の写真は、持ち手にするヌメ革と牛本革。善林さんの仕事場より。

善林英恵さんとコラボで作っている、「善吉・手織り鞄、小さくてタテなが」が新たに3点入荷しました!「あざやかイエロー」と「海の青」と「ミドリ唐草」。どれも、とってもいい顔してます。上の写真は、「あざやかイエロー」、こちらのページで詳しく紹介しています。
そして、このサイトですが、公開1ヶ月でなんと、リニューアルしました!パフパフ〜〜!
トップページの「some ori マーケット」の紹介欄に「スポットライト」のコーナーを作りました。今、特にご紹介したい作品を一点選んで、スポットライトを当てようというものです。月に2回の更新予定。
まずスポットを当てるのは、新作の「善吉・手織り鞄、小さくてタテなが、あざやかイエロー」です。よかったら、トップページからたどってくださーい。PCの方は、このページの下の方、右側です。スマホの方は、ここを下に三分の二くらいスクロールしたところです。

新作の手織り鞄は、あと二つあります。上の写真は「海の青」。ご紹介ページはこちら。

そしてこちらが「ミドリ唐草」。こちらでご紹介してます。ぜひ!