吉田美保子の some ori ノート

大麻だけで織った作務衣にする布、一式

2016.07.10

P1170231.JPG
こうさまの only only、完成したよ。
P1170211.JPG
大麻の布、4枚。
P1170240.JPG
タイトルも、ずばりそのまま「大麻だけで織った作務衣にする布、一式」です。
P1170267.JPG
作務衣の上着にする布、遠景。
P1170269.JPG
作務衣の上着にする布、近景。
P1170268.JPG
作務衣のズボンにする布。
P1170263.JPG
ベルトにする布。
P1170298.JPG
紐と内ポケットにする布。このようにたたんで紐にする。

仕上げ中

2016.07.08

P1170007.JPG
こうさまの作務衣、さあ仕上げますよ。上の写真は湯通しです。糊と余分な染料を落とします。
P1170053.JPG
きれいになったら、次は整えて乾かします。張り手の針の上に、布を置いて行って、、、、
P1170013.JPG
ギュっと閉じると、針がグサっと刺さります。
P1170016.JPG
ロープを掛けて、
P1170060.JPG
張ります。
P1170085.JPG
さあ、張れた。こんな感じ。梅雨時期は乾かんね。

おまけの布(でも一番やっかい)

2016.07.06

IMG_9164.JPG
こうさまの only only、作務衣の本体、終わった〜。メインは終わったのだけど、もう一枚、織るのだ。それは、紐とポケットの布。
こうさまからのご注文は、作務衣の布とベルトにする布。さらに、縫い糸も大麻にしたいから、糸も分けて欲しいとのお申し出があった。
それは了解したけど、あとで考えて、「見頃を合わせる紐と、ポケットもいるかな?その布はどうするの?」と思い至った。作務衣本体の布じゃ、固すぎるでしょ?
普通は綿布を使うと思うけど、縫い糸さえ大麻をご希望のこうさまだ。大麻がいいに決まってる。
よし、じゃあ織るか。
IMG_9175.JPG
用途が紐とポケットだから、あくまで実用。薄くて強い布。
IMG_9188.JPG
それで、この布、経糸すべて単糸にしました。経糸が単糸って、織りをやってる人が聞いたら、「ヨシダ、ようやるわ」って言われるんじゃないか?説明が難しいから端折らせていただくけど、植物系の繊維の(綿や麻ね)、単糸の糸って、経糸にするの、難しいんです。糸がね、スーッと抜けるの。溶けてなくなるみたいに。
だから、避けて通りたいんだけど、怖いもの見たさでやってしまう。
まあ、苦労したけどね、織れたぜ!

作務衣の上着にする布

2016.07.05

201607051.JPG
はい、お次は作務衣の上着にする布、織ってます。パンツにする布と、見かけはほとんど変わりません。
201607152.JPG
何が違うかっていうと、経糸の密度が、一寸につき一本だけ少ないです。
それから、緯糸、手績みのヘンプのみで織ってます。経糸がほんの少々粗いことによって、緯糸の表情がほんのちょっとだけ、よく顔を出します。
201607053.JPG
そのほんのちょっとの違いを大事にしたい。雰囲気とか、風情とか、言葉にしにくい味とかね。そこからしか生まれないと思っています。
こうさまのお望みの「野武士」は、ここで表現したかった。

作務衣のパンツにする布

2016.07.04

P1160937.JPG
ベルトの次は、パンツにする布を織っています。緯糸は、手績みのヘンプを2に対して、紡績の双糸を1の割合で入れることにしました。これは、より丈夫な布にするため。
パンツは、上着に比べ、お尻の部分や膝の部分に、体重がかかります。布の負担が大きいのです。ですから、特に、丈夫な布を織らねばなりません。糸の選択もそのためですし、筬目も密です。筬打ちも、特にしっかり3度打ち。
P1160939.JPG
上の写真は、織り機のうしろの部分。経糸、こうしてみると、面白いねー。
IMG_8620.jpg
緯糸は、上の写真のように、すっかり水につけて、湿らせて織ります。ぬれ緯というのだけど。いろんな工夫で、しっかりした布を織ります。

織る、機上げ、織る、機上げ、、、

2016.07.03

IMG_8383.JPG
こうさまの大麻の作務衣、まずはベルトが織り上がりました。経も緯もぎゅうぎゅう。すごく目を詰ませてる。しなりがよく、締まるベルトをねらってる。
IMG_8534.JPG
さあ、次に取りかかりましょう。
織りの仕事は繰り返しです。
整経して、仮筬して、巻き取りして、綜絖通して、筬通しして、織り付けして、、、、。上の写真は綜絖通し。
IMG_8535.JPG
繰り返しだけど、前回よりも少しでも、きれいに、早く、段取りよく、、、ちょっとちょっとの微調整しつつすすみます。上の写真は筬通し。

織る。まずはベルト

2016.07.01

IMG_8399.JPG
織りはじめました。織るのは、まずはベルトからにしました。
今回のこうさまのご注文は、作務衣の上着、作務衣のズボン、ベルトにする布、紐や内ポケットなどに使う布、と4回に分けて織ることにしたのだけど、ベルトでまず、ウォーミングアップです。
ベルトは他と比べ、圧倒的に、経糸の本数が少なく、長さも短く、経も緯も(タイヘンプは使わず)紡績の大麻だけにしたので扱いやすいと踏んだからです。なんってったって、大麻を織るのは15年ぶり。そろりそろりと、感覚を確かめながら、すすめたいです。
IMG_8380.jpg
これ、梅雨入りした頃のお話です。湿度が上がるの、待ってました。これで心置きなく織れます。それでも、お天気次第で、加湿器オン。それでも足りなければ、霧吹きシュッシッ。空気中に水分しっかり飽和させ、ガシっガシッと織って行きます。

緯糸

2016.06.30

IMG_8604.jpg
緯糸も準備すすんでいます。小管に巻きまくりです。特にタイのヘンプは、太さも長さも手触りも、何もかもがバラバラなので、とにかく全部巻いて、様子をみます。(下の写真がタイヘンプね。)
IMG_5124.jpg
巻いた小管は、作務衣の上着用、ズボン用、ベルト用、紐にする布用と、選り分けます。
上着用には、手績みの面白さ、出したい。野武士みたいな感じはここに一番出そう。
ズボンはとにかく目を詰ませてしっかり織らねばなので、あまりに暴れん坊の糸とか太い糸はやめとく。
ベルトと紐は、締めやすく、結びやすいのが目標。紡績の大麻のみで織ろう。実用向けだ。
糸の状態だけでなく、染まった色でも分けます。
藍染めの分は、さすがすべての糸が安定し、ほぼ同一の濃い色に染まってる。染師さんが真摯に一生懸命染めてくれたのが伝わってくる。植物繊維である大麻と藍が相性いいのもあるけどね。
一方、赤茶色に染めた分は、染まりがいいのと、ちょっと悪いのがある。タイヘンプは特に。それで、染まりがイマイチなのは、遠慮組に入れて、ビンビンに染まっているのを優先で使うことにする。こうさま、濃い色をお望みだからね。

機準備

2016.06.29

IMG_8676.jpg
こうさまのonly only 大麻の作務衣、ズボンにする布の整経が終わったところです。この嵩高く重たい感じ、写真から伝わってます??普段は細目の絹ばかり扱っているわたしから見たら、うっわーーーっなんなんだ、このボリュームは!って感じ。着物にする糸とは、何もかも違うのだ。
ちなみに本数は、いつもの70〜80%くらい。本数すくないのに、どーんとグラマラス。
IMG_8699.JPG
上の写真は、仮筬に通しているところ。
織りの準備をしているときが一番、糸とガチで向き合えるんじゃないかなあ。染めている時より、織っている時より、近い感じがするのだ。糸が、私の範疇に入って来てくれている感じ。
太めの大麻の糸で織るなんて、こうさまがご注文くださらなかったら、一生なかったのではないかと思う。そう思うと、面白く、また言い表せないくらいありがたい。大麻の作務衣なんて半信半疑ではじめたが、取り組んでいるとぐんぐん引き込まれる。
こうさまにも、「あのとき思い切って電話してよかったな」って思っていただきたいなあ。そのために、もうひとがんばりだ。

「美しいキモノ」、取材!

2016.06.28

20160628.jpg
今日は、「美しいキモノ」誌の取材を受けました。秋号に、熊本地震復興応援のページを企画いただいていているそうです。神奈川県在住の私も、「熊本ゆかりの染織家展」に毎回参加させていただいているご縁で、お声掛けいただきました。熊本への思いのたけをしゃべりまくりましたわっ!
IMG_9156.JPG
熊本は、地震のあとの追い打ちを掛けるような大雨で、弱り切ってるんじゃないかな。遠くから見守る私も、地団駄を踏む思いです。鎮まれー鎮まれーと念じる日々。
しかし、今回の「美しいキモノ」誌さんのように、自分のテリトリーから、得意分野で応援したいって思ってくださっている方が、たくさんいて下さるんだってこと、ぜひ知って欲しい!すごかよ〜。どんどん届くけん、待っとってー。
IMG_9060.jpg
美しいキモノ秋号は、8月20日の発売予定です。発売されたらまた書くね。
*写真は取材が終わってほっとしてセルフィー撮りまくる私。一人しかいないのにニコッと笑うのがいたいたしい。

カテゴリー