ずっと取り組んでいた、キャンディ・キャンディシリーズのお襦袢や替袖が、だいたい納まったり、形になったりしたのでご報告です。
あちこちで喜んでいただいているようで、ホッとしています。
今回染めたのは、全てご注文いただいた分。あらためてながめて、ああ作らせてもらえてよかったなあ。
お襦袢や替袖となり、着物姿にエッセンスを加えてくれることでしょう。
こちらはお単衣のお襦袢に。
お仕立ては、お客さまの懇意の仕立て師さんに頼まれましたが、その仕立て師さん、こだわりの染めに「感心しきりでした」とのことでした。
こちらは替袖たち。
ご自分で仕立てられる方には生地のままでお納めし、仕立てをしてのお納めをご希望の方にはこちらでお仕立てをしてお納めしました。(上の写真は仕立て済みの替袖です)
京都のラソワさんでご注文いただいたお客さまです。色を決めるときは、吉澤暁子先生にも入っていただきました。想像以上の出来だと、かわいいかわいいと喜んでくださったそうです。
私もうれしい!
こちらは、ご姉妹の方のご注文。ピンクの方はお姉さまから妹さまへのプレゼントなのですって!空色が共通色で、つながりを表しました。
こちらもいいでしょ!情熱の赤。チラッと見えるとドキリとしちゃいます。
こちらも、ラソワさんでの「ボンジュール」展でご縁いただいたお客さま。ミントの帯あげをお求めいただいてまして、合わせて替袖もとのご注文。帯あげより少々濃いめのお色にしてパキッと。
もう一点、ラソワさんでのご注文分、染めたのですが、まだお客さまがご覧になってないとのことで、こちらでのご紹介はまた今度にいたしますね。いっとう初めにご覧に入れるのは、やはりお使いいただく方でないとね。
染めのご注文、とても嬉しいです。納得するまで色合わせして、本番は緊張で心臓が止まる思いですが、楽しくやる気満々で取り組んでます。
あなたの着姿にエッセンス、いかがでしょう?お問合せはこちらからお気軽に→☆
ずーっと取り組んでいたきものが織りあがりました。
「Blue Blessing(ブルーブレッシング)」【青の祝福】と名付けました。
制作の様子は、着物ライター安達絵里子さんが、note「蚕から糸へ、糸から着物へ」につぶさに書いてくださってますので、そちらに譲ります。
素晴らしい記録です。ぜひ、お読みください。
芥子粒みたいだった蚕の卵が、蟻ん子みたいな虫になり、桑の葉だけをむしゃむしゃ食べて、4回眠って、繭を結んだ。
冷凍されて埼玉に旅立って、少しずつ解凍され、お湯に浸かり、ぎゅっと固かった繭がダンスを踊るようにほどけていく。ゆっくりゆっくり座繰りされ、丁寧に合糸され、撚糸され、精練され、つるっと脱皮し変身し、糸になった。
迎えにきたヨシダに抱き抱えられて、神奈川に。染められ、糊をつけられ、叩かれ、巻かれ、整経され、テンションを整え巻き取られ、綜絖や筬に通され、結びつけられ、緯糸を投げられ、打ち込まれ、とうとう布になった。
それがこの状態。
今現在は、絵羽にするために、仕立て師さんのところに行ってます。
絵羽って、羽ばたく直前の形みたいなんだよね。広げるとちょっと蝶々のようだしね。またご紹介しますね。
この写真は、絵羽でなく、反物をマネキンに巻きつけてます。
これはこれで、どんな着物になるか、なんとなくわかるね。
「Blue Blessing(ブルーブレッシング)」は大空に羽ばたくのに、5人目のメンバーの方との出会いを待っています。
もし興味をもっていただけましたら、お気軽にヨシダまでお尋ねください。詳しくご説明いたします。
以下は、振り返り。じーんとします。
「あわせ」展の三日目に、黄色い可憐なお花が咲きました。
八寸帯「イエローフラワー」を締めて、とあるお客さま、お越しくださいました。うれしいな。このお方、ちゃんとお会いするのは初めてなんだ。Facebookではつながらせていただいていて、以前、ちょっとすれ違ったことはあるのだけどね。パーッとお花が咲いたように輝いて、周りも明るくしてくださる方でした。
上のお写真、帯あげもヨシダ作「アートな帯あげキャンディ・キャンディ」です。うふっ。となりにいるのは私めですが、同じくキャンディ・キャンディ締めてます。
このイエローフラワー、去年の織和展に出していたのを、ネット上で見つけてくださって、欲しいってメールいただいたのです。
お話をうかがうと、あわせたいお着物があるとのこと。その着物っているのは、この日お召しのこちら。めっそうもない超一級品です。が、少々お地味だと思っていらして、この着物を華やかに着こなすための帯が欲しいと。
ふむふむ。
なるほど。それなら今ある帯は平織りでキチッとした感じだから、綾織にしてゆらぎを出して、もうちょっと甘めにした方がより合うんじゃないか。
それに、新しく織れば、筋にいれる色糸も着物に合うように染められる。
お花もちょっとふっくらさせて、少しフェミニンよりにした方が、お客様のイメージにもこのお着物にも合いそう。織の着物はどうしてもかたい印象もあるからね。
で、新たに作らせていただいたのです。
この春のお花の季節に間に合うようにお納めしたのですが、ご存知のとおりの感染症でお披露目がこの日とのこと、わざわざお越しくださったのです。こういうの、本当に作り手冥利につきます!どうもありがとうございました。
着物を変えてのお写真いただきました。お手持ちのどの着物にも合うとのことで、お得感アップ!出番の多い帯になれました。こういうの大事ですよね。
ほぅぅ、後ろ姿もなんともすてき。
*こちらは、メルマガ《 some ori 通信 》の配信記録です。
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染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》にご登録いただき、ありがとうございます。
66通目のメルマガ【あわせ号】をお届けいたします。
明日、10月31日の午後2時、とうとう二人展「あわせ」開幕します。
明日の朝イチから、搬入としつらい。お昼に着物に着替えて大変身。14時より皆さまをお迎えいたします。
さあ、どうなることでしょう?ワクワク、ドキドキ。
神楽坂でお会いしましょう。
《 目次 》
1. 出品作品を動画で紹介
2. 明日、会場からライブ
3. 鈴木和美さん
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1. 出品作品を動画で紹介
今回の出品作の一部を動画で紹介しました。
会場でも説明しますが、今、マスクしてもあんまり喋っちゃいけないとも言われるし。
来られない人にもみていただきたいし。
5本あります。各5~7分ほど。お時間あるとき、ゆっくりみていただければ幸いです。
○バンブーフェンス
○丸三角四角
○ブルーバンピー
○三角のマーチ・ラズベリー
○グリーンバンピー
2. 明日、会場からライブ
明日の初日の18時半から、「あわせ」展の会場から、Facebookでライブ配信します。
こちらでは、会場の様子をお見せします。来られない方にも、楽しんでいただければ。
閉場が午後6時ですので、その後、6時30分をライブ開始時刻としております。
お時間の都合でライブ視聴が難しくても、アーカイブが残りますので、いつでもご覧ください。「あわせ」展のイベントページなどにシェアもいたします。
私のFBアカウント、もしよかったらフォローしてください。
ちょうどこの時間帯、満月が昇ってくるようです。空も見上げてみましょうか。
3. 鈴木和美さん
今回ご一緒する鈴木和美さんには本当に助けられました。
二人展をやると決めたその日から、目線あげて、意見を言い合い、励ましあい、どうにかやってきました。
陰の仕事も日向の大舞台も、両方、大事に丁寧に、愛情を持ってこなされます。
作家としても、確かな腕と豊富な経験が円熟を迎えようとしていらっしゃるようにお見受けします。
鈴木さんの帯を締めてる人いたら、「いい女だなー」って振り返るなって思いましたよ。
すてきな新作、ぞくぞく作ってらっしゃいます。どうかあわせて、楽しみになさってください。
展示会概要は、以下のとおりです。
●タイトル 『あわせ』 鈴木和美の染・吉田美保子の織
●会期 2020年10月31日(土)~11月3日(祝・火)会期中無休 11:00~18:00 初日は14時から 最終日は17時まで
●会場 ギャラリー楽水 東京都新宿区矢来町95 東京メトロ東西線「神楽坂」2番出口徒歩3分
会場でお待ち申し上げます。
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染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》66通目のメルマガ【あわせ号】をお読みいただき、どうもありがとうございました。
ご感想、ご意見ございましたら、このメールに返信する形でお送りください。
配信停止をご希望の方は、タイトルを「配信停止」として、このメールをそのまま返信してください。
これからも、some ori や、きものや、モノ作りを通して、あなたさまとご縁を育んでいきたいと思っております。
どうかよろしくお願いします。
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きものと帯の注文制作
染織吉田 吉田美保子
「白からはじめる染しごと」展のことを、個人的なふりかえり記録として残しておこうと思います。会としての記録は、フェイスブックにページがありますので、そちらを見てくださいね。
場所は、自由が丘の「大塚文庫」。地下、一階、二階をお借りしての大きな展示会となりました。
会期は、202o年の3月20日(祝・金)の〜22日(日)まで。玄関で出迎えるのは、水橋さおりさん作訪問着と小林知久佐さん作九寸帯。
テーマは「海」。メンバーが一本ずつ、海の帯をつくりました。
「海の巻」なのです。
会場にて。
中央左の帯は、鈴木和美さん作「夏の譜」。右は吉田美保子作「ウルトラマリン」。
一階の回廊部分には、着尺と帯のコーディネートが並びます。
ずらーっと壮観。見ごたえ充分。
マネキンに着付けてのコーディネート展示も。こちらは、名古屋帯 (小林 知久佐さん作)、帯締 ( 江戸組紐中村正)、付下訪問着「藻の森」(クワバラマキコさん作)。
人気ブログ「きものカンタービレ」の朝香沙都子さんをかこんで。
朝香さん、2日間もお越しくださり、3回もブログに書いてくださったのですよ!
ぜひ、ご覧ください。1、2、3
そして、お求めいただいた帯を締めて、4回目も!
小林さんがお勧めしてくださっているのは、
八寸名古屋帯「三角のマーチ・かろやかに」吉田美保子作
小林さんは、メンバーに「大将」「師匠」と慕われているのですが、高い技術をみんなに惜しみなく教えてくれるだけでなく、こうやって、みんなの作品をいいところを見つけ、お客様にお勧めもしてくださいます。
さすが大将!こういうところも見習いたいです。
こちらは地下の会場です。
壁一面に、それぞれの仕事の工程のパネル展示。
着物の構成についても、図解と実物を展示しました。着物ってすごく考えられているのね〜ってお分かりいただけたかと思います。
中央のテーブルには、染めと織りの道具とさまざまな種類の絹糸の展示です。
大橋さやかさん。自作とともに。
左はクワバラマキコさん作名古屋帯「祥の雲」。中が大橋さやかさん作。右の帯が吉田作の八寸帯「イエローフラワー」。
では階段を上がって、お二階へ。こちらは、 坂井三智子さん作、名古屋帯「アンジェラ」。
この方が坂井三智子さん。
二階には、それぞれ染めた、色とりどりの帯あげを展示。選び放題です。
帯締めは、中村正の中村航太さんが、出店協力してくださいました。中村さん、なんと次回からは正式メンバーになってくださるですよ!
吉田の「アートな帯あげ CANDY CANDY キャンディ・キャンディ」も並びます。
はい、そしてみんなで丹後ポーズ。
「白からはじめる染しごと」展はこれからも続きます。来年に向け、すでに話し合いを重ねてます。どうかお楽しみになさってくださいね。
第二回「白からはじめる染しごと」〜輪 (rin)の巻〜
会期 2021年4月9日(金)〜11日(日)
会場 大塚文庫(東京・自由が丘)
さてさて、○△□帯を織りますよ。
浜松の染織こうげいさんのお客さまにご注文いただきました。ご約定の展示作品気に入っていただけて、もう一度織るってことですが、せっかくだから、この方だけのオリジナルにしたい。お写真をじっとみながら、お会いした時のこと思い出しながら、色味や形を調整します。
ちょっとした染料の使い方で印象が違ってきます。クリアな色にすると明るくポップになるし、ちょっとだけ濁らせて中間色にすると、合わせやすい帯になる。この方に可愛がってもらえる帯にするには、、、。ここ、がんばりどころ。
図面と、色を作ること、ここが一番クリエイティブ。あとは、確実に遂行すること。
仮織したあと、こんな感じに伸ばして地入れして、青花で下図を写して、染料をさしていきます。
色をさし終わったら、仮織をはずして、織り機に巻き取ります。それから、ヨコ糸を染めて、合糸して巻きます。
さあ、いよいよ!
「白からはじめる染しごと」展のことをブログに書き留めておきたいと思います。
まずはそのときに作ったテーマ帯の話。
「白からはじめる染しごと」とは、われわれ作り手は、何もないまっさらな、白い糸や白生地に、さまざまな仕事を重ねて、帯や着物を作るのよって、工程ごとお伝えしようという展示会です。
今回のテーマは「海」。
9名の染色家、染織家が、それぞれの「海」にいどみます。
私は、荒ぶる海と静寂の海。両方を表現したいと思いました。
新しいチャレンジもたくさん入れたい。グレーの部分は、ぼかし染めにしました。
ヨコ糸は、カベ糸です。
カベ糸とは、撚りが特別な絹糸です。芯にした細い絹糸に、強めの撚りをかけた絹糸をそわせて、上撚りをかけます。普通の絹糸とは風合いがガラッと変わります。今回、糸を撚糸屋さんに持ち込み、回転数など相談し、特別に作ってもらいました。
その糸を巻いて、試し織りして感触を確かめます。糸を生かさねば。
結果、カベ糸だけでは重くなるし、ツヤもでないなと、いわゆる絹糸らしい絹糸と交互に入れることにしました。
ふう、間に合った。上の写真は織りあがって、蒸したあと、水元して、伸子を張って、仕上げているところです。
こちらが、本番。「白からはじめる染しごと」展のメイン会場です。
私、この帯を「ウルトラマリン」と名付けました。
海の深い青がよく表現できたと思ったからです。
青い部分は、波がうねり、激しくぶつかり合い、
グレーの部分は、打って変わって、ピタリと凪ぐ。
そんな、嵐と凪。動と静。
ブルーのところと、グレーのところは、織り方も違えました。
ブルーのところは、綾の方向をジグザクで変えています。糸もほんのちょっとだけ変えてます。グレーはずーっと同じ方向。糸も変えずに静寂を表現。
染めと織り方と糸とで、動と静を表現しました。
ブルーのところ、ジグザグな織り方、お分かりいただけると思います。糸も違うの分かっていただけると思います。
ミソは、境目です。真っ白が3越だけ入ってます。
グレーの方はだんだん白くなり、ブルーの方はいきなり変わります。
この帯のことは、制作中の時から、SNSに載せてました。感じのよいコメントくださる方がいらしてうれしいなあと思っていましたら、、、
メッセージをやりとりするようになり、詳しくご説明したり、いくつかのご質問に答えたり、奇遇なつながりによろこんだりし。。。。
ご縁がつながり、なんと締めていただけることになりました!
お仕立てもご希望をうけたまわり、宅配便でお届け。
そういたしましたら、さっそく締めてくださり、写真も送ってくださいました!
ありがとうございます。お似合いでうれしいです。こんな方に締めて欲しいなってイメージにぴったりです。
このコーディネートですと、春の穏やかな海ですね。そよそよと海風ふいてきそうです。
いいなあ。うれしいなあ。実は、この方と私、SNS上だけのお付き合いで、お会いしたことはありません。でもなんだかとっても近しく感じます。
「ウルトラマリン」、よかったね。ここでしっかりがんばるんだよ。
あ、濃い色のお着物にもいいですね。
私が作ったウルトラマリンが、こうやってご縁いただき、大事にしてもらって、このお方をますます輝かせていく。これこそが作り手冥利です。本当にどうもありがとうございました。
「白からはじめる染めしごと」展のことは、もうちょっと書きたいので、また読んでくださいね。
ぐるぐるアートな帯あげを染めました。名付けて「アートな帯あげ Candy Candy キャンディ・キャンディ」。
少女の頃にあこがれた、外国のクリスマスとかイースターとかのお菓子。パーッと華やかで、楽しげで、ワクワク、ドキドキする。キャンディって包み紙もかわいいんですよね。気分がぐっと上がります。
そんな帯あげです。
あなたの着物姿を、ワクワクドキドキ、もっとあなたらしく、もっと楽しく、個性的にしますよ。
帯あげは、お顔映りにも影響します。明るい色を持ってくると、お顔もぱっと明るく、華やいで見えます。
これはヒントは歌舞伎の幕(定式幕)です。効かせ色に使ってください。観劇にぜひ!
作り方は、丹後ちりめんの白生地に、地入れをして、青花であたりをつけて、あらかじめ調合した染料を刷毛で染めていきます。それを蒸して、色を定着させます。
こちらは夏物の絽で、薄い生地です。
無地とか、ぼかしとか、しましま以外も作ってます。
帯あげって、締めると、ちょっぴりしか見えませんよね。そのちょっぴりが刺さるんですよね。
ご注文もうけたまわります。よりあなたらしい着姿を。あなたを表現する帯あげ、相談しながら作りましょう。
動画も撮りました。見てね。
コーディネートしてみました。帯は「火の鳥」。
帯は「透明な水」。
帯は「ピンクポルカドット」。
帯は「フェニックス」。
染めているときの写真。こうやって、つながったままで染めていきます。
通販しております。ぜひ→☆
*こちらは、メルマガ《 some ori 通信 》の配信記録です。
(写真は、文中で紹介している展示会「抽象と存在感」の展示風景です。今回も、佐橘登喜蔵さん、大木道代さん、影山秀雄さんに着尺を出品していただき、良い展示会ができました。コラボレーションで鞄を作っている善林英恵さんも新作を間に合わせてくれました。写真もお楽しみいただけましたら幸いです。)
染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》にご登録いただき、ありがとうございます。
51通目のメルマガ【次は神戸だ号】をお届けいたします。
先日は、旧正月でしたね。
あらためまして、あけましておめでとうございます。
うちの近くでは、梅のつぼみがふくらんでます。
ここ数年、中国の春節がいろいろとニュースになるようになって、旧のお正月のことを忘れなくなりました。
日本人の私にとっても大切な日であるわけで、、、報道で思い出すって、なんだかなあって思います。
それも今年はウィルスのニュースに気が気ではありません。一刻もはやく収束することを祈るばかりです。
世界は心配事であふれてますが、それでも、季節のうつりかわりや人との出会いを楽しみながら、できることをしっかりやっていきたいなと思っています。
《 目次 》
1. 次は神戸!
2. ありがとう、浜松
3. 浜松の夜、1日目
4. 浜松の夜、2日目
1. 次は神戸!
染織こうげいさんでの展示会、「吉田美保子展ー抽象と存在感ー」は、次は神戸で開催されます。
2月13日木曜日から17日月曜日まで。染織こうげい神戸店さんにて。私は13、14日におじゃまいたします。
神戸のこうげいさんは、三宮センター街の一本海側の通り沿いです。アクセスもすごくいいですよ。ぜひ、お越しくださいね。
2. ありがとう、浜松
染織こうげい浜松店さんでの個展、無事終了しました。
お越しくださった皆さま、染織こうげいのスタッフの皆さま、本当にどうもありがとうございました。
おかげで楽しい、三日間でした。
浜松、初めておじゃましましたが、とってもいい街ですね。
びっくりしたんですけど、こうげいさんにお越しくださるお客様、着物率、高っ!
それも、皆さま、ご自分らしくお着物を楽しんでらして、さすがだなあって思いました。
そして、そんな素敵なお客様方に熱く支持されているこうげいさんも、さすがだなあ。
3. 浜松の夜、1日目
浜松では2泊しましたが、1日目の夜は、染織こうげいの社長さんと店長さんが、とてもおしゃれなアジアンクイジーンのお店に連れて行ってくださいました。浜松は食のレベルも高いですね。
そこの1杯目の生ビールがおいしかったこと。2杯目以降の紹興酒が楽しかったこと。生き返った~~~。
私、10月の個展のあと、この浜松展に向けて、禁酒(原則)でやってきてましたので、ああぁぁしみる~って感じでした。
久しぶりのおいしいお酒とお料理にすっかりはっちゃけてしまいました。(いつものこと?)
社長さんと店長さんに、変なやつだと思われたかもしれません、、、、、(とても良い方々です。大目に見てくれるかな?)
着物の仕事の、明るい未来について語り合い、とっても励まされました。
4、浜松の夜、2日目
浜松の夜、2日目は、初対面のご夫妻とご一緒しました。
熊本の両親と仲良くして下さっている浜松在住のご夫妻が、お誘いくださったのです。
初めてお会いする、たぶん私よりふた回り近く年上のご夫妻と食事するなんて、なんだか不思議でした。
いったい何を話そうかと心配してましたが、ご一緒してみれば、お二人の優しく気さくなお人柄のおかげで、とっても楽しい夜となりました。
私が着物を着ていたの、ポイント高かったみたいです。全身自作、ほめられました(笑)。
年下の人を誘って、こんなに楽しい時間と場所を作ってくださるって、理想の大人だな。私もそうありたいな。
染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》51通目のメルマガ【次は神戸だ号】をお読みいただき、どうもありがとうございました。
ご感想、ご意見ございましたら、このメールに返信する形でお送りください。
配信停止をご希望の方は、タイトルを「配信停止」として、このメールをそのまま返信してください。
これからも、some ori や、きものや、モノ作りを通して、あなたさまとご縁を育んでいきたいと思っております。
どうかよろしくお願いします。
きものと帯の注文制作
染織吉田 吉田美保子
http://www.someoriyoshida.com
織和展、三日目を終え、本日14日は休店日です。私は久しぶりにヨガへ行き、バリバリの体を動かしてきました。
明日、15日火曜日は、台風でお休みになった分の振り替えとして、オープンいたします。11時から19時です。これを逃すと、なかなか見られませんよ。ぜひきてね。
さてさて、着尺と帯のコーディネートのご紹介を続けます。
上の写真。手前のコーディネートから。
着尺は、佐橘登喜蔵さん作の紬。帯は、吉田美保子作「八寸帯 三角のマーチ」。
奥のコーディネートは、着尺が大木道代さん作「静寂」。帯が吉田美保子作「九寸帯 チャーミングボックス」
着尺、手前の佐橘さんの、奥の大木さんの、共通点はたくさんあります。例えば、絹100%、手織り、草木染め。それなのに、こんなに違う!手触りも風合いもまったく違うんだよ。ぜひ実物を手にとって、鏡で合わせて、見ていただきたい。で、私の帯は両方、合うっ!(笑)
上の写真、下の段に写っているコーディネートは、着尺が大木道代さん作「静寂」。乗せている帯が吉田美保子作「九寸帯 グリーンボックス」。
この帯は、仕立て上りでのご紹介です。これ、もともと、試し織りとして、織リまして、なんだかすっごく面白い布になったので、用尺が足りないのですが、帯にしないともったいないと、別布を染め、形にしてもらいました。これも新しいご提案です。
着物も帯も、寸法が大事です。ですが、もしも、その枠がはずれたら?もし、仕立ててのご提案で受け入れられるなら、これも、創作の幅が広がる一石になると思うのです。
上の段に写っている帯は、吉田美保子作「ブルースプラッシュ」。これは相方の着尺が不在です。ほら、ちょっと寂しそう。
そして、こちら。
着尺が影山秀雄作。帯が吉田美保子作「八寸帯 フェニックス」。
この組み合わせもいいじゃない?
影山さんの着尺、染めは植物染料と化学染料の併用だとお聞きしました。確かに、こっくりとしていて、かつ多彩で。両方のよさ、ありますよね。
たいする、私は、最近は特に理由がない限り、化学染料で染めています。仕上げで蒸すと、発色して、よりイキイキとするんです。化学染料も本当に奥が深いです。
上の写真、着尺が小熊素子さん作のバラ染め緯やたら。帯はふたつ上でご紹介している吉田作の「九寸帯 グリーンボックス」。こっちの着尺でもバッチリ合うね。
で、こちら、着尺、ひとつ上の写真と同じ、小熊素子さん作。帯が、吉田美保子作「九寸帯 碧の縞」。
この小熊さんの着尺、どんな帯でも受け止めてくれます。ふところが深いです。きちんとしていながら、太めの座繰り糸がとびとびでやたらに入り、面白みもあります。
こちら、着尺が佐橘登喜蔵さん作。帯が吉田美保子作「八寸帯 ゆれるコスモス」。
登喜蔵さんの着尺は、京都の丹後地方、与謝町の工房のまわりの植物で繭を染めてずり出しの糸を織り込んだもの。なんか、大都会に急に持ってきてどうかな、、、、と思ったけど、これ、南青山の街の雰囲気にもあいそうね。
ほら、こっちも都会的よね?いいんじゃ?
コーディネートは、まだまだ自由自在です。これを見るチャンスは明日までよ。ぜひきてね。
東京南青山、外苑西通り沿い、イトノサキさんにて。明日かぎり。11:00〜19:00!
コーディネートで展示しているものをご紹介していきますね。
上の写真、格子の着尺は小熊素子さん作。帯は吉田美保子作八寸帯「火の鳥」。帯あげは吉田が染めたグレー無地。帯締めはイトノサキさんの商品。
小熊さんに、この「織和」への参加をお願いしたときに、一反は新しく織るよって言ってくれました。どんなものにするかは話し合って決めようと。
それで、打ち合わせに小熊さんの工房に伺ったとき、過去作品の切れ端をみせてもらって、「わたし、これが好き!」と。私も帯の切れ端をたくさん持参しましたが、ピタリと合い大満足。実は前々から、小熊さんの格子に惚れ込んでました。こういうの、紬の醍醐味と思ってます。一緒に展示されて光栄です。
こちら、イトノサキの一番いい位置に飾っていただいてます。着尺は、影山秀雄さん作、藍みじん。帯は吉田美保子作八寸帯「ベージュパーテーション」。
わたし、影山さんの作られるもの、完璧だと思っています。織りというのは、究極的には、タテ糸とヨコ糸をどう出会わせるかなのですが、影山さんはそれを熟知し、体現されてます。たくさんの織り手に尊敬されている方です。着るとその良さが実感される着尺のお手本のようです。
今回は、影山さんの工房にうかがって帯を合わせてみました。その中から影山さんと影山さんの奥様と私の三人で選んだものを出品いただきました。
こちらは、着尺が佐橘登喜蔵さん作。繭を地元丹後の山桜で染めて、ずり出しで糸にして織り込んでます。帯は、吉田美保子作八寸帯「三角のマーチ、かろやかに」。
登喜蔵さんの作られる着尺はなんとなくおしゃれだなって思っていました。草木染めのずり出し糸を使うなんて、ともすると、懐かしい感じになってしまうのではと思ってしまいますが、登喜蔵さんのものからは、令和を感じます。
登喜蔵さんの丹後の与謝の工房へは、今年の4月の伺いました。それで実感しましたが、ご夫妻ともに、なんとなくおしゃれなんです。素朴であり、かつおしゃれ。それがそのまま織物になっています。
上の写真の説明します。
右上の茶色い着尺は、大木道代さん作「秋風」。のせてる帯は吉田美保子作八寸帯「オーレオリン 」。
大木さんの着尺、着物にしたら、とっても着やすそう。そしていろんな帯が似合いそう。こういうのってとても大事なことで、こういう基本的なこと、できそうでできないです。大木さんは、基本の「き」をしっかりと踏まえているから、大事なことを自然にやりきっていらっしゃると思うのです。
大木さんも、糸や技術的なこととても詳しく、それを分け与えてくれる方。循環の輪を一緒に回せる方。これからの令和の時代、これってキーワードではないかと思っているのです。
その横に置いてあるななめ縞の帯あげは吉田が染めたもの。
左上の帯は、吉田美保子作八寸帯「イエローフラワー」。
右下は、着尺が大木道代さん作「雨音」。これ、大木さんが我が家に来てくれたとき、話し合って、この展示会のために織ってもらったんですよ。すごくクールで着やすい。さすが。帯が吉田美保子作八寸帯「ゆれるコスモス」。
となりに置いてある帯あげは吉田が染めたタテ縞。合わせた三井寺の帯締めはイトノサキさんのもの。すてきね。
その隣は、吉田美保子作八寸帯「フェニックス」。
まだまだありますが、第一回のご紹介はこんなところで。
それぞれの作家さんのファンの方々、実物をじっくり見るチャンスですよー!織りの作り手って、そんなにたくさん、発表の機会、ないのです。手間が膨大で数を作れないし。ですから、こういうとき、ぜひ観てくださいね。
新作の、ショールができました。きれいな色の水玉シリーズです。
急に寒くなりましたので、ギリギリセーフで間に合いました。って、遅いかな。それに北にお住いの方にしたら、もうとっくに寒いですね。自分の住まいを基準にしたら、いけませんね。
このショール巻いて、この冬、楽しく過ごしてください。
通販サイトで詳しく説明しています。こちらです。ぜひ。
ショール、できあがりました!
オペラピンクの水玉がかわいいの。
気分が上がるショールです。
通販サイト「some ori マーケット」にて詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。
このショールのページ→☆
ショール全般のページ→☆
販売全般「someori crossing」のページ→☆
ご注文と販売の「someori マーケット」のトップページ→☆
きものライターの安達絵里子さんは、婦人画報のウェブ版に「安達絵里子のきもの暮らし--きものが教えてくれること」と題する連載を持っておられて、毎回楽しみに読んでます。早いもので昨日の配信で、18回目でした。
そこに、ONLY ONLYで織らせていただいた「Good morning, Koh !」を登場させてくださいました!
タイトルは「オンリーワンの誂えきもの」です。ぜひぜひ、お読みくださいね。
うふふーと思ったは、この中で、安達さんは成長された息子さんを、今も
「なんてかわいい子なんだろう!」
と毎朝感動しながら起こしていると、書いていらっしゃること。なんとすてきな朝の儀式なんでしょう!
思い起こせば、このおきものを作るためにメールのやり取りをしている時、安達さんは息子さんをどれだけ愛しているかを率直に語ってくださいました。その真っ直ぐさに打たれ、濁りや飾りのない、奇をてらわない、ストレートなきものにしたいと、染めに織りに取り組んだのでした。
この安達さんの連載「安達絵里子のきもの暮らし」は、毎日きもので生活していらっしゃる中で、気づいたこと思ったことなどを書き綴っておられます。きもの生活はすでに14年、お子さんが一歳半の時からだそうです。載せてらっしゃる写真に小さい頃の息子さんが写っているのもほほえましいです。ぜひ、過去の記事もお読みくださいね。
新作ショール、できました。夏の終わり、ショールの出番はこれから多くなりますね。
いかがかしらん?
2枚作りました。「海の青」と「さえざえブルー」。連作だから似てるけど、ちょっとだけ違います。
「海の青」は深い海の色で、青だけじゃなくいろんな色を入れてます。緑や茶色もかくれてます。→☆
「さえざえブルー」は、澄み切った色にこだわりました。あと、こっちの方がちょっとだけ長くて168cm。たっぷり目がお好きな方はこちらをどうぞ。→☆
お値段は、どちらも43,200円(税込み)です。
房。
たたむと小さくなりますよ。
通販サイト「some ori マーケット」のショールのページはこちら→☆。いろいろありますので、ぜひ観てくださいね。
通販サイト「some ori マーケット」を更新しました。
ショールの新作、できてますよ!上の写真は、「うすぎぬショール、やさしいピンク」、こちらのページにあります。→☆
こちらは、「真夏のうすぎぬショール」。こちらです。→☆
ショールは他にもいろいろあります。こちらが一覧です。→☆
暑い夏だからこその必需品。急に二の腕あたりが、寒くなってゾクゾクしたりしませんか?冷房からも身を守ってくださいね。
そして、こちら、おきものと帯をコーディネートしました。きものは「レモンフィールド」。帯は「透明な水」。
和装ボディにセットして、写真を撮ってくれたのは chiakiさん。すごいねー。本当に着てるみたいだねー。
帯揚げと帯締めは私物です。合うのあるかしらと思ったけど、少ない中に見つかるんですねえ。つくづくきものって面白い。コーディネートの妙、きものの楽しみですね。
完全注文制作ONLY ONLY も、ご興味あれば、いつでもお問い合わせくださいね。
*「some ori マーケット」は、8月12日までのすべての商品の売上10%を、西日本の豪雨被災地へ寄付いたします。善林英恵さんとのコラボ鞄は、期間の区切りなく、いつでも10%を寄付します。よろしくお願いします。
ショール織りました。涼しげな模紗織りのショールです。ブルーの濃淡がきれいに出ました。
通販サイトの方に載せたので、観ていただきたいのですが、、、、、
実は、これ、わけあって、サンプル特価品です。恥ずかしながら、、、、
よかったら、ぜひ、通販サイトをご覧ください。こちら→☆
他にもショールあります。こちらはどうどうの完品(当たり前だろ!)。ショール一覧はこちら→☆
* 追記)お買い求め、いただきました。どうもありがとうございました。
伊勢丹展、本日、搬入でございます。さあ、行ってくるよ!
ここでは、出品作のご紹介。こちら、新作八寸帯「透明な水」と申します。
瑞々しく、清々しく、でも迫力のある帯になりました。
こんこんと湧き出る泉のような帯です。マイナスイオンが出てる?
白いけど、手がしっかりかかってる帯にしたかったのです。白い帯って、軽めのが多いもんね。それはそれで素敵だけどね。
全通でブラッシングカラーズしていますが、タイコ裏に来る返し部分と、お腹に巻く部分はおとなし目の織り。上の写真の、左側。
見える部分は、すべてヨコ糸を変えながら、織ってます。10丁杼よ。(10種類のヨコ糸を使っているので、ヨコ糸を入れる道具を10丁使ってるという意味です。)
手先もタレ先も。あ、タレ先はお好きな方、選べます。って、言いたいこと、わかってもらえてますか?文章、下手でごめんなさい。
ああ、説明を書くのがもどかしい。詳しく説明するので、ぜひ、伊勢丹に来てください!
実は裏も可愛い。裏はヨコ糸が見えているのです。ここを見ると、10丁杼ってわかるよね。
透明な水の秘密はココにあり。これも、伊勢丹で説明しますよ。
ぜひ、伊勢丹に見にきてください。明日、初日です。
以下、展示会の内容です。
「ときめく手わざ 華・粋・遊」
4月4日(水)〜4月10日(火) 会期中無休 10:30〜20:00
伊勢丹新宿店本館7階/特選きものプロモーションスペース
参加メンバーは豪華7組!
久保紀波 絞り染め:帯
松永恵梨子 小紋染:帯、着尺
吉田美保子 染織:着尺、帯、善林英恵さんとのコラボの鞄
峯史仁 組紐:帯締め
大城令子 染色:バッグ、半衿
富沢麻子 木工:バッグ、帯留
アトリエKinami :扇子、日傘
私が会場にいるのは、以下の予定です。
これ以外の日時にご来店予定で、もしヨシダに会いたいなどご希望あれば、よろこんで調整しますので、お気軽におっしゃってくださいね。
お待ちしております。
さささ、本日、先ほど、伊勢丹に向けて、大きなダンボール箱を三つ、発送いたしました。やれやれ、ギリギリセーフ。
ブログでは、出品作のご紹介です。実物、見に来て!!
こちら、新作八寸帯「Blue Splash(ブルースプラッシュ)」と申します。
濃い深い青です。白場があるので、重くない。でも深い。全通です。大人っぽいと思う。
これからの季節にぴったりな、爽やかな一本です。
あ、この写真、裏がちらっと写っていますね。裏はヨコ糸が見えるのです。きびそ糸よ。触った感じも、いい感じ。
表地は、タテ糸が見えてます。こちらは絹らしい光沢があります。ブラッシングカラーズで染めています。
ぜひ、伊勢丹に見にきてください。
以下、展示会の内容です。
「ときめく手わざ 華・粋・遊」
4月4日(水)〜4月10日(火) 会期中無休 10:30〜20:00
伊勢丹新宿店本館7階/特選きものプロモーションスペース
参加メンバーは豪華7組!
久保紀波 絞り染め:帯
松永恵梨子 小紋染:帯、着尺
吉田美保子 染織:着尺、帯、善林英恵さんとのコラボの鞄
峯史仁 組紐:帯締め
大城令子 染色:バッグ、半衿
富沢麻子 木工:バッグ、帯留
アトリエKinami :扇子、日傘
私が会場にいるのは、以下の予定です。
これ以外の日時にご来店予定で、もしヨシダに会いたいなどご希望あれば、よろこんで調整しますので、お気軽におっしゃってくださいね。
お待ちしております。
伊勢丹での展示会、いよいよ迫ってきました!4月4日、初日ですよ!
新作のご紹介します。こちらは、八寸帯「fruitful field(フルーツフルフィールド)」と申します。
飛行機に乗って、下を眺めたら、どこまでも続く、実り豊かな畑が見えた。実りの色がどこまでも重なる。
黒と黄緑が効いています。こういうヨコ縞、ずっと好きで、実は得意で、でも、今まで帯にしていなかった。こういうの、満を持してっていうんでしょうかね?
綾織りなのが、実り豊かなフィールドのようなのよ。いわゆる「全通」です。タイコとお腹は、特に張り切ってますけどね。
ぜひ、実物を見に、伊勢丹にお越しくださいね。よかったら、あててみて。
以下、展示会の内容です。
「ときめく手わざ 華・粋・遊」
4月4日(水)〜4月10日(火) 会期中無休 10:30〜20:00
伊勢丹新宿店本館7階/特選きものプロモーションスペース
参加メンバーは豪華7組!
久保紀波 絞り染め:帯
松永恵梨子 小紋染:帯、着尺
吉田美保子 染織:着尺、帯、善林英恵さんとのコラボの鞄
峯史仁 組紐:帯締め
大城令子 染色:バッグ、半衿
富沢麻子 木工:バッグ、帯留
アトリエKinami :扇子、日傘
私が会場にいるのは、以下の予定です。
これ以外の日時にご来店予定で、もしヨシダに会いたいなどご希望あれば、よろこんで調整しますので、お気軽におっしゃってくださいね。
お会いできることを、楽しみにしています。
昨年末に、このサイトにオープンしました「着姿ギャラリー」、もうご覧いただけましたか?お客さま方が、私が織ったものをお召しくださっている写真を、載せさせていただいています。皆さん、とてもいい表情で、きものや帯もにっこにっこしてます。織物の完成は、織りあがった時ではなくて、お召しくださった時ですから、私にとっても、ものすごくうれしいページなのです。
そこに今日、一つ、大事な作品が加わりました。2010年作「シスレーの居る風景」です。この作品に取り組むことで、本当にいろいろ教えられたなあ、、、ご注文主は、ブログ上のお名前で、神奈川絵美さん。きものをはじめ、美しいものや心に振れるものを、こよなく愛する素敵な方です。
その絵美さんが、「シスレー」をお召しで、写真を撮られたとお聞きし、私のサイトでも載せさせてくださいとお願いしました。そしたら、快諾いただき、送られて来たのが、上のような、超絶美しいお写真!!!美しすぎて悶絶しました。
*着姿ギャラリーに、絵美さんの別カットも載せさせていただいてます。→作品ギャラリーから、着姿ギャラリーに進んで探してくださいね。
*神奈川絵美さんのブログ「えみごのみ」で、このお写真を撮られた経緯なども!
*帯は仁平幸春氏のお作品。お仕立ては山本秀司さんです。
先日のじざいやさんでの展示会で、とってもうれしいサプライズがありました。フェイスブックでつながっているけれど、お会いしたことはない方が、「ちょうど研修で上京中なので、お尋ねしたい」ってメッセージ下さってました。その方、なんと青森からなんですよ。青森の方と横浜で会うなんて、不思議な感覚です。
それで、そろそろお越しになるかなあなんて、心待ちにしていました。
じざいやさんのドアが開きました。おきもの姿の一人のお客さまです。あ、あの方かな?優しそうなお顔がのぞきます。
こんにちは、ヨシダです。あの、メッセージくださった方ですよね、、、、
あれ?あれ!あれあれ??!!
なんと、私の織ったきものをお召しになっています。頭の中が、ぐるぐるです。え?え?え?うぅぅわっーーー!びっくりしたーーー!!!
これは、この秋に、名古屋の呉服屋さんにお求めいただいたものです。それが、なんと、目の前に!!青森からいらした、初めてお会いするけど初めての気がしない方が、にっこりと笑顔でお召しになっている。とても素敵に。すっかりなじんで。
腰が抜けるほど驚きました。神奈川で織った反物が、名古屋経由で、青森へ。それを、「ヨシダさんに着姿を見せたい」って、上京時にお持ちになって、研修中でお忙しいのに、時間を作ってお召しになって、東京から横浜にお越し下さって、、、、、(東京から横浜ってそんなに近くありませんよ。)なんというジャーニーでしょう。それになんとお優しいのでしょう。私は完全にノックアウトされました。
今思い出しても、しみじみうれしい出来事でした。本当にどうもありがとうございました。次回は、もうちょっとゆっくりお話ししましょうね。
今日は、横浜元町のじざいやさんに伺いました。
とーーーっても、うっれしいことがありましたよ!こちらのジェントルマン、お召しなのは、、、、なんと、私めが、2009年に織りました、「スプリング・スプリング・スプリング」です。なつかしーーーー!8年ぶりの再会。感無量。
8年前に、じざいやさんで、これを見てすぐに「これ、私、どうだろう?」っておっしゃってくださったの、忘れもしません。つい昨日のようです。これ、絵羽でね、女性がお召しになるのを想定して織ったのですよ。だから、私としては、「?」と思ったのだけど、さすが、じざいやのお客様は、そんなちっぽけなカテゴリー分けなど、気にもしません。
で、今日、再会して、「すごく気に入って、しょっちゅう着てます。どこに着ていっても、ほめられます。」って!!!うっわ、まじっすか。感動です。ありがとうございます。
るるる〜〜〜。
ごく初期のブラッシングカラーズ、勢いがありますのお。私も若かった。この時期は、私、草木染めをメインにしていて、この着物も、ヤシャ、フクギ、カテキュー、クチナシで染めています。糸は、真綿紬糸が多いですが、座繰り糸や玉糸も使っています。
じざいやさんへは、明日も伺いますよ!ぜひ。お運びください。
じざいやさんのサイトはこちら→☆
じざいやさんへの行き方はこちら→☆(最寄駅は、JR石川町、または、みなとみらい線元町・中華街駅)
じざいやさんのブログはこちら→☆ (私の作品をコーディネートしてくださっています。)
営業時間は、11時から19時です。
長平庵で行われた着付け講座で、実は私、一つお願い事をしていました。それは、コラボで作っている手織り鞄を、皆さん、手に持ってみてくださいってこと。
この鞄、「きものにも合う」というコンセプトで作っているのです。しかし、今まで一度もきもの姿で手に持ったことがない、これではいかんと思っていたところにこのチャンス。皆さん快くご協力くださいました。
上の写真は、小林布未子先生。「大きくてヨコなが、シックなブラウン」を持ってくださってます。あらま、お似合い!
朋百香さんは、「大きくてヨコなが、グリーン&イエロー」。
岡田知子さんも同じく「大きくてヨコなが、グリーン&イエロー」。もう一つの面を出してくださってます。
神奈川絵美さんは、「小さくてタテなが、いろんな色」。絵美さん、お花が咲いたような笑顔。
岡田知子さん。「小さくてタテなが、いろんな色」のもう一つの面です。小さくてタテなが、バランスばっちりね!
岡田知子さん。「小さくてタテなが、あざやかイエロー」。キュートなお写真。
これは私。「小さくてタテなが、ミドリ唐草」を手にしています。
お写真は以上です。モデルのみなさん、おかげでいい紹介ができました。どうもありがとうございました!
*オリジナルで作っているのは、今のところ、上の2タイプですが、ONLY ONLY でご注文いただければ、あなたのお好きな大きさでお作りします。色も形も、ご相談に応じます。お気軽にお問い合わせください。現在、おふたり、進行中。もうちょっとしたら、ブログでもご紹介できると思います。お楽しみに。
先日まで取り組んでいた、わださまの only only の合切袋、実は、二つ作ることにしました。一つは自分用です。
今日はそのお披露目!本当は、着物を着た時かオシャレした時に、これを手に持つ自分を撮りたかったが、その予定はない。
桜も咲いたし、外に出て、写真を撮ろう。
いいでしょ。デザイン縫製の善林英恵さんが、私のイメージで作ってくれたんだよ!私って、こういうイメージ?うふふ。
布は、帯の試し織り部分がほとんど。いろいろと、作った当時の思い出がよみがえる、、、
実は、今回、二つ頼んだのには、いろいろと理由があります。善林さんも、ご自身のブログに2回に渡り、書いてくださってます。→こことここ。
善林さんのブログにもありますが、手で作ったもので仕事を成立させるのは、至難の技です。特に、一点ものを作っていたら、まずムリで、それをやるからには、あらゆる方面から、考えに考え、解決策を探し出すしかありません。
ま、そんなこんなで、考えても妙案は出ない。でもわださまからのご注文はお受けしたい。打診した善林さんも乗り気になってくれてる。だったら二つ作ってもらうことにしようか?売るのは難しいから自分の?で、二つ注文すれば、善林さん的には、十分ではないにしろ、ギリギリオッケーくらいになるのでは?少なくても、私の覚悟は伝わる。
で、二つお願いして、わださまの誕生日に合わせるために、そっちが先に納品されて来て、しばらくしてこれが来たわけです。二個目については、何も注文つけませんでした。だって、同じようにしないと効率落ちるもん。だから、わださまの分とほとんど同じのが来ると思っていたいのです。そしたら、なんと、善林さん、私のイメージで作ってくれたのです!!!
これ、自分が持ち歩いてたら、「あら、素敵。私も欲しいわ」って方、現れるかも!!!
ピンと来た方、いかがですか!お望みに合わせて、いかようにもいたします。お問い合わせは、お気軽にこちらから→☆
ちなみに、撮影時、中身はこんだけ入れてます。500mlのペットボトル。iPhone。財布。カード入れ。手ぬぐい。重さは、980gでした。
わださまの合切袋の写真は、プチプチを入れて撮ってます。重いものを入れるのは、はばかられますものね。今回は、しっかり入れました。約1kg入れて、持ち歩いて、何の不安もなくしっかりしてます。へこたれません。
持った感じはこんな。
全体像はこんな。
じゃーん、こちら、着物ライターの安達絵里子さんです。うれしいことに、先日の帰省時にお会いできたんです。only only であつらえ、息子さんの名前を冠した、「Good Morning Koh!」をお召しです。
この日はなんと、ヨシダのフルコーディネート。帯は、「Line & Rhythm(ライン&リズム)」を締めてくださってます。お初のお目見えなんですよ。
くるっとまわっていただいて、後ろ姿を拝見しましょう。優しいボカシのお着物に、クールな帯が表情を加えていますね。緯糸がビス糸なので、独特な柔らかさとツヤがあります。
ビス糸とは、蚕が繭の一番内側に吐く柔らかい糸のことで、いわばお蚕さんの肌着ですね。その上、単糸で無撚りで、均一でなく太細があります。扱いづらいのです!染めムラも出やすかったですが、それを目立たなくさせるために、杼を三丁使って、織ってます。
地糸の染めは、白に見えますが、けっこう黒と紫の染料を入れています。極薄のパープルグレーになりました。ピンクとブルーのお着物と相性バッチリなのは、この地色がよかったかなと思います。
それに、青い細目の銀糸と、太い白い銀糸を入れ、明るい茶色でラインを織り入れています。ラインは五線譜が動き出したイメージ。ブラッシングカラーズは4色でリズミカルに。おタイコにはプラチナ箔も貼りました。
このお着物は、安達さんのご一家が小高い山に登り、朝焼けを見ているというイメージで織ったものなのですが、この帯を合わせていただて、ご一家のお父さん、お母さん、息子さん3人の会話が、リズムになり、歌になる、、、そんな風に思いました。音楽好きなご一家とのことなので、なおいっそうピッタリだわ〜。
それから、もうひとつ。ちょっとズームで寄ってみましょう。
帯の真ん中にツバメが飛んでいます。そうです、こちらは、先の「清正公の陣羽織」展に参加してくださった、松原智仁さんの作品で、熊本をイメージして作ってくださった帯留めです。
朝焼けの空に、鳥がさえずり、羽ばたく。ご家族のあたたかい幸せな時間。そんな「Good Morning Koh!」の世界がここに完成したと言えるでしょう。完成させてくれるのは、いつだって、着る方の力です。
安達さんは、後日、初おろしの感想を送ってくださいました。ひょー、着物のプロ、文章のプロだよ〜。光栄〜。その上、転載の許可もいただいちゃった。安達絵里子さん、本当にどうもありがとうございました。
「初おろしの吉田さんの帯、初めてとは思えないほど、しなやかで締めやすかったです。ビス糸のおかげか、軽くてしなやかで、身に添う感じ。
今日、撫でるようにしまいながら、吉田さんの作品を手に入れられた喜びを改めて感じました。ホントにいいものを作られましたねえ。色も、糸の表情もとてもすてき。ほれぼれとしますよ!
私にとって、きものの喜びって、着るときだけでなく、しまう時にこそ強く感じます。作品をゆっくり味わえる、幸せのひととき。
着る前のコーディネイトするワクワク感、着ているときの晴れがましいようなうれしさ。そして着た後のいつくしみタイム……それぞれの楽しみがありますね!こんなにステキなものをお作りくださり、ありがとうございました。」
すてきなお写真いただきました!かっこいいねー!こちら、ほんと、かっこいいお方なのだよ。
お締め下さっているのは、昨秋の個展「三角・吉田」でお求めいただいた、八寸帯「Yellow triangles (イエロー・トライアングルズ)」です。いい感じで締めこなしていただいて、本当にうれしいです。
このお方には、独立した当初から、いろんな場面で応援いただいてます。ありがたい限り。八寸帯を織ったらいいよってアドバイスも、ずっと前にいただきました。それがやっと結実したのが、上の写真。感無量。
個展にも、遠くから、オープンニングにも、お食事会にもお越しいただき、最高にうれしかったです。本当にどうもありがとうございました。
今日もオリジナル制作の八寸帯を紹介させてください。
名前を「Flying small birds(フライングスモールバード)」と申します。上の写真は前帯ね。一番上の写真がおタイコです。
一連のスモールバードシリーズの、現時点での完成形と思って作りました。この写真は前帯のアップ。
楽しく軽快、かつ使いやすい帯ですよ。いろんな着物に合いますし、季節もそれほど選びません。
ブラッシングカラーズは、酸性染料を刷り込んでます。蒸して定着させています。堅牢度(けんろうど)を調べるため、試し染めを数日間、太陽の下に置きっぱなしにしましたが、全く変化なしでした。
経糸は8種類の絹糸です。緯糸は、キビソという蚕の外側からとれる絹と、和紙の糸です。絹と和紙が交互に入ることにより、しなやかさとシャリ感を両方出しています。
とても軽い帯ですよ。締めていて疲れません。
ちょいと締めて、お出かけになりませんか?
こちらの帯はおかげさまで、ご約定済みとなりました。どうもありがとうございます。もしこちらを気に入って下さいましたら、新たに、色やデザインのご希望を伺って、あなただけの一本をお作りします。業界の方からのお問い合わせも、お待ちしております。
お問い合わせはこちらから→☆
今日は、オリジナル制作の紹介をさせてください。シリーズ物の新作つくりました。
バンピーシリーズの3本目、八寸帯「White & Gray Bampy(ホワイト&グレイバンピー)」です。似たような名前ですみません。区別つくかな?
バンピーシリーズの中では、これが一番シャープな感じよ。
ホワイトとグレイのめりはりがきいてます。
白のところは、あえて真っ白。
前作と同じで、緯糸はすべて国産のキビソ糸(蚕の外側から取れる絹糸)です。
太いキビソ、細いキビソ、バシバシ入れています。
締めやすいとご好評いただいています。試行錯誤の、いまのところの、行き着いた地点です。
ほーら、糸って面白いでしょう。糸味、布味、お楽しみいただける一本です。
バンピーってのは、でこぼこって意味。なんか、かわいい響きよね。
使った糸の見本です。渋札に貼ってます。一番下の糸なんて、相当ふといよ。これでも、みんな絹糸です。
前作と並べて撮りました。奥が、この「White & Gray Bampy(ホワイト&グレイバンピー)」です。
手前は、「Grayish Bampy(グレイッシュバンピー)」。こちらで紹介しています。ぜひ合わせてお読みください。
この写真も、奥が「White & Gray Bampy(ホワイト&グレイバンピー)」。手前が「Grayish Bampy(グレイッシュバンピー)」。ただいま二作とも手元にございます。お値段など、お気軽にお問い合わせください。業界の方からのお問い合わせも、お待ちしております。ぜひ!
お問い合わせはこちらから→☆
うれしい画像が届きました!
拙作、八寸帯「おもちゃのチャチャチャ、ちょっと渋め」を締めてくださっているのは、なんと、北海道旭川の人気呉服店「すぎを」さんの店長さん、鈴木さまです!
やったー!
鈴木さまは、勤続30年の大ベテランでいらっしゃいます。きっと、ありとあらゆる着物や帯を、扱って来られたことでしょう。そんな方に、拙作お選びいただいて、大光栄です。
さすがの着姿、かっこいいねー。
「美保子さんの八寸帯の締め心地は、とても気持ちが良く、デザインや色彩は、周りの方に感動与える可愛らしさ!!」
とお書きくださいました。感涙です。
うれしいなあ。これを励みに、がんばらなっきゃねー。
*すぎをさんのサイトはこちら→☆
*あ、この帯も、「すぎを好み」のページに載せてもらってる!→☆
かずさまの only only、その後、しばらく静かに寝かせていました。心の中で、どうしようか、こうしようかはありますが、火はつけません。
去年の秋の私の個展に、かずさま、お越しくださいました。会場で、楽しい時間を過ごしてくれていたようでした。着物をお召しになる方にとって、着物や帯を見るというのは、楽しいものですものね。
かずさま、出品作の帯をとても気に入ってくださって、お求めくださるというのです。わー、ありがとうざいます!
それで、承っている、帯の方のonly onlyは、やめておこうということになりました。私としても、お預かりしているかずさまが自分で染められた絹糸、帯にするには、経にも緯にも、ちょっと向かないな、、、と思っていたこともあり、いい着地点になったと思いました。
それから、着尺の方、お納めするのが退職となる3月末の予定でしたが、それを、取りかかるのが退職後の4月からってことにいたしました。その方が、しっかり話し合って取り組めますものね。私も大賛成です。
このように、only onlyは、微調整可能です。実際に取りかかってしまえば動かせませんが、それより前でしたら、可能な限り、ご希望に添えるよういたします。また、こちらの都合をお願いすることもあります。ケースバイケース。その都度、すり合わせて行くのが only only です。
今日のお写真は、個展でお求めくださった帯、「小さくてハッピーな三角たち ロングバーバージョン」を締めてくださってるかずさまです!撮ったのは、なんと本日!ブログ記事はなかなか追いつきませんが、本日3回目の打ち合わせでした。進んでますよ!
オリジナル制作のご紹介です。こちら、八寸帯「Grayish Bampy(グレイッシュバンピイ)」と申します。バンピイシリーズの2作目です。
小気味いい帯になったと思っているのだけど、いかがでしょう。
一本目のバンピーより、ずっとグレイです。薄いグレイが主ですが、濃いグレイもこそっと入れています。
緯糸はすべて国産のキビソ糸なのですが、太めの糸を多く使いました。八寸帯ですので、仕立てないで、張りを持たせるためです。
しかし、全体的に太いキビソを使っている訳ではありません。タイコと前帯部分に集中して使っています。その方が布としても面白いですし、もし全体に使ってしまうと、重たい帯になるためです。
いろんなお着物に合わせやすい、いろんなシチュエーションに締めてお出かけいただける、一本になるかと思っております。
糸の面白さがたまらんです。織りならではの一本。
もしよかったら、より詳しくご説明いたします。お値段などもお気軽にお問い合わせください。業界の方からのお問い合わせも、お待ちしております。ぜひ!
お問い合わせはこちらから→☆
昨日の続きでオリジナル制作のご紹介です。
これは、九寸名古屋帯「Four Colors-Vivid Separation(フォーカラーズビビッドセパレーション)」と申します。4色の間に入った白線が、ビビッドでしょ。
タイコが締め方によって表情かえられるのは、昨日と同じです。
前帯です。
緯糸は国産のキビソ糸。
昨日のソフトセパレーションとの違いは、白がスキッと入るのに加え、こっちの方が、青が効きます。タレも青だし、手先も青です。青好きな方、青にあうお着物お持ちの方にはこちらかな。
青の色は、他の色と同じく、植物染料と酸性染料の併用ですが、染液が元気がいい時の藍染めの色に似ています。縹色(はなだいろ)って言いますか、日本のソウルカラーって感じです。和風を意識してませんが、和となじみがいいのでは?
キリッとカッコよく締めていただけると思っています。
もしよかったら、より詳しくご説明いたします。お値段などもお気軽にお問い合わせください。業界の方からのお問い合わせも、お待ちしております。ぜひ!
お問い合わせはこちらから→☆
立春ですね。何をする訳でもありませんが、めでたいです。今年は梅の咲き始め、早かったそうですが、我が家の周りではちょうど見頃です。さすが春だね。
今日は太陽の軌道が動いたの、実感しました。冬の間、太陽が低く、光が部屋の奥まで届くのはとってもありがたいこと。しかし、そのせいで着物のタンスが焼けてしまうのだよ〜。それを怖れて、油単(ゆたん)の代わりにシーツをかけたりしてるのだけど、今日は光がそこまで来なかった。
そんな本日、拙サイトの作品ギャラリー2015を更新しましたので、どうかご覧くださいね。2015年中に作ったものを紹介しています。もうすぐ旧暦のお正月と言うこともあり、2015中にと思ってがんばりました。
こちらです→「作品ギャラリー2015」
それから、2015に雑誌に掲載いただいた分も追加で紹介しました。こちらの「業界の方へ、プレスの方へ」をクリックしていただき、ずずっと下にスクロールしてくださいませ。
ぜひ〜。
5月にお話をいただき、7月に取材を受けました本が、とうとう出版されました!!!タイトルは、「大人の着物 コーディネートブック」。私の所には、昨日送られてきましたが、世間的には明日発売(10月19日)です!
ヨシダの小特集は5ページで、「世界に一本、私だけの帯を作ってみたら、、、」と題されてます。47ページから。ぜひみて!
完全注文制作 only only 「リズミカル・ニコ」の制作過程を追って載せていただきました。拙ブログのにこさまです(下にスクロールしてご覧下さい)。詳細な取材をしていただきました。読みやすくよくまとまってます。
にこさま、いい笑顔。この帯、織らせてもらって、よかったなあとしみじみ。撮影は大変だったけど、今となっては、いい思い出ね。
個展「三角・吉田」のご案内も載せていただいています。この本は、イトノサキさんでも、取り扱いますので、そちらでお求めくださっても!
そして、そして、もうひとつ!巻頭特集のピックアップのお一人が、小野里秀美さまで、素敵な着姿で写られているのですが、、、お手持ちの着物や帯を置きで撮影されているののひとつが、ヨシダ作の帯、「シトラス」です!
(カッコイイご主人さまも2枚載ってます。要チェック!)
私関係はこの二つだなって思って読ませていただいてたのだけど、、、、見つけてしまった!本の表紙カバーを外すと、本体が現れますが、、、、その裏表紙!これ、うちの織機。織ってるのはもちろん私。織ってる作品は、「限りなく白に近いピンク」。靴下は縞縞、by ユニクロ。
表紙は、鶴田真由さん。すっきりしてて、素敵です。ぜひ、お手に取ってみて下さい。
本体価格は1350円。売価はプラス税です。
夕刻、ふらふらと本屋へ。いつもの気分転換だ。女性誌のチェックは怠らないように。特に着物関係は。
お、きものSalon 出てますね。
パラパラ見てたら、ひとつの小特集が目についた。「編集長が行ってきました!行ってみたい噂の呉服店 厳選7店」ですって。
あ、宮城の「いなづま」さんが載ってる!
いなづまさんには、駆け出しの頃、大変お世話になった。特注もたくさんいただいた。呉服屋さんから特注いただいたのははじめてで、ドキマギした。ほんと育てていただいたなあ、、、。
いなづまさんは、先の大震災でご自身も大変な被害にあわれた中、津波で流された簞笥の中のきものを生き返らせて、きもの愛好家の皆さんに大感謝されているよし。すばらしいなあ。
ちょっと目を移すと、ああ! 北海道の「すぎを」さんも載ってる!!
すぎをさんとは、ごく最近のご縁。面識はないのだけど、、、、すぎをさんのページをパラパラ、、、
あああ!!!なんと、「ラブ・ロスコシリーズ、Pink & Green 2」ではないですか!ここで再会するとは!!
拙作載せていただけるとは感無量。雑誌に載せる品として選んで下さったってことは、お店の顔として認めて下さってるってこと?だったら、うれしいです。もっともっとがんばります。
店長の鈴木さんもお顔入りで載ってました。電話でお話しましたね。うふふ。これからも、どうかよろしくお願いします。
先日、帯をお納めしてきました。この帯、「Persimmon Noir (パーシモン・ノワール)」(角帯)と、
この帯、「Persimmon & Chestnut(パーシモン&チェスナッツ)」。
2本並べるとこんな感じ。
これらの帯は、only only のご注文ではなく、私のオリジナル制作なのですが、実は、はじめから、頭の中には、ある設定がありました。それは、「ペア」で、そっくりじゃないけど何となく対になるものを織りたい、そしてカップルで締めていただければな、、ってものでした。
その上、頭の中には、理想のご夫婦がおいででした。このお二人に締めていただきたいって設定で、ガシガシ織りました。目標がハッキリしてる方が燃えますものね。
なかなか面白く出来たと自負していましたが、なにしろご注文ではないので、ガシガシとはおすすめできません。ご紹介するまでです。バラけてしまう可能性も大アリです、、、
が!とうとう、理想のお二人に締めていただけることになりました!やったーーー!
この2本は、今、お仕立てをお願いしている段階です。「パーシモン&チェスナッツ」は、実は半分に折って、半幅帯として織りましたが、八寸名古屋帯として締めたいというご希望でした。半幅より出番が多いとのこと。わー、うれしい。
しかし、このままでは、タイコに柄がきませんので、1回ハギをを入れることになりました。こんなことも、仕立屋さんのお力を借りればできちゃうんですね〜。世界が広がります♪ ありがとうございます。
さあ、3本目! これも大感激!
これは、九寸帯「ブラッシング・ブルー」。2011年の作品です。これ、緯糸に絣も入ってます。ブラッシングカラーズは経だから、経緯絣です。
ちょっと回って、ヨコ見せてくださーい!
もうちょっと回って、後ろ姿見せてくださーーい!
すごくいいじゃん!
よかった、これけっこう心配してた。荒削りすぎたかなー、帯としてどうなのよって。
でも、いい表情してるわ。布の時より、断然いいもん。安心した。
お仕立てと、コーディネートと、お着付けと、お召しの方の人間力の混合技だわね。織り手は本当に救われてる。
左の植木は、あじさい? うーん、違うね。 3人で、この帯、あじさいみたいだねって話しました。雨の季節を楽しむ帯になれるかな。
すてきな土曜日のお話は、これにておしまいです。いい一日をありがとう。
こちらの帯は、2012年に作りました、八寸帯ラブ・ロスコシリーズ「ディープ・パープル」です。感激の再会です。
いやはやー、いいじゃないですか!カッコいい!似合ってる。
パープルとイエローの2色使いというのは、私、ずっと前からやってます。幼稚園の絵のクラスのときからです。自分としては身にしみ込んだ色使い。印象的で、けっこうきわどい。それを帯として表現するのはどうかなあって思っていたけど、止むに止まれず、夢中でつくりました。
で、再会したら、ほら、この通り!決まってる。まったく想像を超えてます。
これは、締めて下さる方のお力だね。さすが!
先週末は、目黒区八雲で、着付け教室をされている、「着付けほのか」さんでの「和のランチ会」に入れていただきました。ほのかさんはお茶の先生でもいらっしゃいます。
この日は、お茶室でのマナーを簡単に教えていただき、お手前をいただき、おいしいランチをいただき、着付け講座も開催していただき、もう盛りだくさん!楽しかったです!
着付け講座のモデルは、一緒に参加したこの方。なんと、締めている帯は、私が織ったものです。以前お求めくださった帯を今回お持ちくださいました。
八寸帯「スモールバード」。なつかしいわー!お似合い。よかった。
お茶室でパチリ。すてきなお茶室でしたわー。
右が先生。いい感じでしょ。額あじさいがお庭に一輪だけ咲いたのを飾ってくださいました。
おまけ画像。つくばいでの清め方を習って、はしゃぐ私。まじめにせーい!
*着付けほのかさんのサイトはこちら→☆
*この着付け講座の様子は、あと2回つづきます。なんと、帯の早変わりなんよ!
昨日は着物でお出かけしました。まずは築城則子さんの個展のギャラリートークに、銀座もとじさんへ。築城則子さんは、小倉織りを復元させ、縞の可能性を大きく大きく広げたすごい方です。
お話しで、心に残っていることのひとつは、織りの制約、縞の制約の中で、クリエイティブの自由度があるのは、色である。色で、自由に羽ばたくってこと。確かに、築城さんの作品は、すっごく自由で洗練されてて、美しい。
それから、2300本の経糸を織るのに、ひと越ひと越に、地響きのような音をさせているってこと。それを3回打ちで打ち込んでいるそうだ。そっか、、、地響きか、、小倉織りは元々は武士の袴で、戦いの装いであるという。地響きを立てて、敵地に切り込む勝負の服なのだなあ。
その後、お友達とランチしました。中華の点心とビール。お友達と言っても、なんとこの日初対面!着物の仕事をしていることと、同じ年であることが共通点。フェイスブックでつながって、なんか、この人、気が合いそうとは思っていた。が、これほど合うとは!不思議なものだ。
狭くなりがちの私の世界をふわっと膨張させてくれた。ありがとう!
それから、お友達も一緒に、南青山のイトノサキさんへ、堀口度子さんの上布の展示会を拝見しに。
実は私、堀口さんに、石垣島で、20数年前にお会いしているのです。数ヶ月前、堀口さんのお名前を偶然耳にしたとき、何とも言えない郷愁にかられました。20数年前、まだ織りをはじめてそんなに時間はたってなく、右往左往していたころ、はじめて行った石垣島でよくしていただいた。忘れられない強烈な思い出です。度子さん、お会いできてよかった。ご本人も、織っているものも、相変わらず、一本気が通ってて、気持ちいいです。
堀口さんの個展は、昨日で終了しましたが、一部の作品は引き続きイトノサキさんで拝見できるそうです。
*写真は、昨日の私の恰好。帯が拙作です。締めたところは着付けが下手すぎてNG(ごめん)。ただいま片付け中でパチリ。
これ、実は巻き取りしているときに大失敗してしまって、商品にならなかった分です。仕立てでカバーしてもらい、締められるようになりました。こんなことでもない限り、新作は自分のものになりません。
昨日は着物の業界人ばかりに会いましたが、まあ評判よしだったかな。(←だったら、もっとちゃんと締めろ!)もとじさんで、帯締めの作家さんに、わざわざ声かけてもらって、ほめられた!やった!
ジャーン!新作できました!これは、ご注文で制作した八寸名古屋帯、「citrus lemon (シトラス・レモン)」。
ご注文くださったのは、名古屋のウワサの着物サロン、水流(みつる)さんです。
水流さんのおウワサは、愛情あふれる着物屋さんとして、あちこちからお聞きしますので、お伺いしたくてウズウズしているのですが、いまだチャンス作れず、、、、。パソコン越し、電話越しでお付き合いさせていただいてます。アツい水流ファンの気持ち、よく分かります。私もファンです。
今回織らせていただいた「八寸帯シトラス・レモン」は、以前、水流さんで以前お取り扱いいただいた「九寸帯シトラス」の発展形です。(この帯ね→☆)
こちらをお求めいただいたお客様が、ご姉妹でお揃いで締めたいので、もう一本欲しいとお望み下さったとのこと。
大変ありがたいお話です。
ですから、出来るだけ、素直に、この九寸帯シトラスを再現してみようと思いました。でも、九寸と八寸の違いもあるし、糸の選択も、ガラッと違ってきます。私もこの数年で、帯や染織に対する考えも、技法も変わってます。(前進してると信じたい、、、)
糸や技法は違えど、「何を織りたいか」ってコンセプトの部分をまったく同じにしようと、原点回帰して、初心に返って、作りました。
ご姉妹で、一緒に締めて、いい時間をお過ごしいただければうれしいなあ。きっと、微妙な違いがいい味だすと思います。お二人に幸あれ!
*タイコの写真は、中心位置を上下にずらして撮りました。少々ずらして、表情変えるのも楽しい帯です。
これは、オリジナル制作の九寸名古屋帯、「ピンク・レイン」。
カリスマ仕立て師、一衣舎さんが、ただいま兵庫県の夙川での展示会へ、この帯など、連れて行ってくださってます。5月17日の日曜日まで。詳細はこちら→☆。よかったら、ぜひお出かけください。
ここでは、九寸帯「ピンク・レイン」の紹介をいたしますね。実物は、ぜひ、夙川「小さい芽」の一衣舎展でご覧下さい。
すっとした感じが都会的な縞帯です。基調のピンクはコチニールで染めてます。アクセントで入る強いピンク(2ヶ所のみ。これがミソよ!)や赤や黒は酸性染料です。グレーは、墨染め。白もきいてるでしょ。白も青味の白と、アイボリーホワイトと、二種類入れてます。天然染料と酸性染料が、それぞれ上手く仕事してくれたと思ってます。
糸は、しなやかで強い、国産の絹糸です。気軽に締めていただける、インパクトある楽しい帯です。
お問い合わせは、こちらから、何なりどうぞ!
あ!和の國さんのブログの、「熊本ゆかり便り」が更新されてる!なんと、5月号は、私めにフォーカスいただいてます。ぜひ、ご覧下さい。こちらです→☆
この「熊本ゆかり便り」は、熊本のすてきなきもの店「和の國」さんで開催される「熊本ゆかりの染織作家展」の実行員、安達絵里子さんが、ずっと連載されているものです。
安達さんはきものライターなのですが、ご自身も、毎日をきもので暮らしてらっしゃいます。梅雨時期も、暑い夏も、木枯らし吹いてもきものです。だからこそ書ける、説得力ある文章だなあ〜と毎回楽しみに読んでいます。
私自身は、着物を着るのは、毎日などトンでもなく、何かお誘いいただいたり、特別に出かける時のみとなってますが、それでも、そういう機会があれば、せっせと着るようになりました。
そうなってから、きものや帯のこと、今までよりは分かるようになったし、作る時も「こうしよう」とか、もっと踏み込んで「こうあるべきだ」って自分なりですが、思うようになりました。
身につけるもんですものね、着やすさとか、扱いやすさも、あと、見映えも大事だもんね。好みが一番だけど、その「好き」に応える技術と工夫、、、、いつも課題です。
地元熊本で活躍される、和の國さん、安達さんは、私の心のよりどころです。本当にどうもありがとうございます。
九寸名古屋帯「イエロー・モンドリアン」は、南青山のギャラリー「イトノサキ」さんに、お気に召していただいて、扱っていただくことになりました。
さっそくブログに載せていただいてます。ぜひご覧下さい。→☆ 上の写真は、こちらからの拝借です〜。帯締めのチョイスもクールだね。
イトノサキの店主、畔蒜(あびる)さんは、このあと、帯を評して「見れば見るほど奥行きがあるカッコいい帯」と言って下さいました。うれしいなあ。織物は、線であった糸を面にする作業です。面に奥行きを出すのは、何か、仕掛けがいるんです。それが、染めなのか、糸なのか、織りの組織なのか、、、、いつも直面している課題です。
もしよかったら、イトノサキさんにお出かけくださいませんか?「イエロー・モンドリアン」の実物、ぜひご覧下さい。イトノサキさんは、外苑前が最寄り駅ですが、表参道からもささっと歩けます。きっと今、青山墓地の緑が最高にきれいね。イトノサキさんのサイトはこちら→☆
畔蒜さんは、甘くない着物をキリッと着こなすすてきな方です。イトノサキさんも、畔蒜さんのキリッとした眼でキリッと選んだ、着物や帯や、他にもいろいろ、すてきなものを揃えたギャラリーです。
九寸名古屋帯「イエローモンドリアン」を紹介させてください。オリジナル制作で作った、ピエト・モンドリアンへのオマージュです。線と面の構成が、最盛期のモンドリアンを彷彿とさせます。モンドリアンらしいモンドリアンを目指しました。
黄色、青、黒と白場の構成で、「大胆でまとまりもある」を狙いました。強さと柔らかさが同居してて、面白く個性的に締めていただけると思います。
こちらは前柄。
左が手先、真ん中が前柄、右がタイコ、右端はタレです。タレと手先は無地。
タイコのディテールです。これ、全て綾織りしてます。綾織りは柔らかさが出るのよね。
染料は酸性染料で、ブラッシングカラーで染めてます。
黄色もブルーも効いてるでしょ。黒が締めるしね。
手先の無地場です。無地じゃないのだけどね。糸を微妙な色に染め分けて織ってますので、複雑な深い白場です。軽快だけど軽くない帯です。(重力的には軽いです)
気軽なお出かけの時に締めていただきたいなって思います。この帯締めてたたずむと、その場の風景がぐーっとお洒落に変ります。
九寸帯名古屋「Yellow Mondrian」
素材、絹(ぐんま200という国産ブランド絹です。)/染料、酸性染料/技法、ブラッシングカラーズ、綾織り
sold out
こちらの帯「Yellow Mondrian」は、おかげさまでご縁をいただきました。ありがとうございました。
この帯を発展させて、あなた様の only only として新たに織らせていただくことももちろん可能です。お気軽にお問い合わせ下さい。業界の方からのお問い合わせもお待ちしております。お問い合わせはこちらから→☆
オリジナル制作で作った、九寸名古屋帯「レッド・モンドリアン」をご紹介します。画家ピエト・モンドリアンへのオマージュです。
モンドリアンを現代の着物姿に取り入れたいと、ずーっとチャレンジしてきました。これはその中でもいっとう大胆な一本。目立つよ。
観劇やお食事など、いつもの中で、ちょっぴりだけキラキラしたい時に、しめると役に立ちます。
お洋服とも、伝統的な着物とも違う、、、ちょいと新しい感覚を味わっていただけると思います。
こちら、タイコのフォーカス。銀の所は、織り上がったあと、銀箔を貼ってます。実際はフィルムです。最後の最後に、もうひと仕事することを、フィニッシュオンフィニッシュと名付け、取り組んでいます。
*銀彩フィルムは、独自の実験で実用に問題なしと判断しました。しかし、経年変化は実験できていません。
ここが前柄。黒銀の方を使うか、赤い方にするか、、、ガラッと違います。使い分けていただきたい。
前柄のディテール。
ひきで撮るとこんな感じ。左がタイコ、右が前柄です。
手先の方は、このように経の黒線が一本だけ走ってます。糸も国産ですごくいい糸(ぐんま200)です。白場も真っ白じゃありません。うっすらと多様な色に染めて、白を作ってます。
ディテール、よーく目を凝らしていただけると分かりますように、赤と黒の部分だけ綾織りになってます。これによって、色が際立ちます。何気ないですが、綾織りにしないとこの強弱は出ませんの。
九寸帯名古屋「Red Mondrian」
素材、絹(ぐんま200という国産ブランド絹です。)/染料、草木染め(白い所は極薄の矢車節染めです)、黒糸とブラッシングカラーズは酸性染料
この帯は、ただいま、染織吉田の手元にございます。お値段など、お気軽にお問い合わせ下さい。業界の方からのお問い合わせもお待ちしております。お問い合わせはこちらから→☆
This Obi named Red Mondrian. It is my tribute work to Great Mondrian.
This Red Mondrian changes your daily routine into the something so special.
新作帯、出来ました!って、出来たのはちょっと前なのだけど、写真を撮るのに、手間取りました。やっとオリジナル制作第2弾のご紹介ができます。
(この写真は、手前がタイコ、奥がお腹)
八寸名古屋帯、「Pon PON PoOn(ポンポンポーン)」と申します。
「春だ!毬やボールが飛び跳ねている」って、イメージです。軽快に締めて欲しい、そんな帯です。
「明日、締めたい」って思って欲しい、そんな帯です。
タイコはこんな風ね。
タイコ、ちょっと上にずれて締めたら、こんな感じ。
下にずれたら、こんな感じ。
自分が着物着るとき思ったのだけど、帯を締める時、タイコ中心とか、意識しないで締めるよね?(←私だけ?)
織る方は、タイコの中心が、タレの返しから、1尺8寸ってことは、ものすごーーーく、意識してる。細心の注意を払い、計算を入れ、織り縮みや、のちのちの収縮まで考えてこの「1尺8寸」を出してる。
しかーーし!そんなこと、締める時は考えないよね?少なくても私の場合は、タイコもお腹も柄は出たとこ勝負。少々ずれるのは大前提です。
と言うわけで、私の帯は、タイコ中心が少々ずれても、決まるようにデザインしています。着付け上級者の方は、選ぶ楽しさがあります。
この帯の場合は、右上のブルーを見せるか見せないか、、、、。面白い色なんだけどね。強いからね、印象が違ってくると思います。
ディテールはこんな感じ。緯糸に、青味の銀糸を入れています。ここだけ綾織りね。つや消しだけど目立ちます。等間隔なのがミソ。あと和紙糸。軽くて締めやすい。他は絹糸です。染料は酸性染料です。
ここがお腹。
ここは手先。
この帯、全通です(タイコ裏をのぞく)。毬付きしながら駆け抜けたか、ボールがポンポンと飛び跳ねたか、、、小鳥がぱたぱたと楽しそうに駆け抜けた跡って感じもするよね。
今度の休みに、この帯締めて、出かけませんか?
八寸帯名古屋「Pon PON PoOn」
長さ、1尺3尺3寸(5m27cm) /幅、7寸9分5厘〜8寸(30〜30.2cm) /重さ、293g
素材、絹・和紙・銀糸 /染料、酸性染料
sold out
おかげさまで、こちらの八寸帯「Pon PON PoOn」はご縁をいただきました。ありがとうございました。
もしこの帯、ご興味持ってくださいましたら、ご希望をお聞きし、あなた様の only only として新たに織らせていただくことももちろん可能です。お気軽にお問い合わせください。業界の方からのお問い合わせも、お待ちしております。
作品ギャラリー、更新しました。やっとのことで、2014年のところを仕上げて、2015年にもひとつだけ載せました。(上の作品です)
ぜひ、ご覧下さい。2014年はこちら→☆ 2015年はこちら→♡
過去の作品たちをだーっと並べて見るのは、私にとっては、大反省大会です。どーんと落ち込み、また、がんばろう。
しかし、実は、もうひとつ見ていただきたいことがあります。それは、フォトショップによる画像の合わせ技。(上の写真がいい例です。)今までは時々、超強力な助っ人のerikoさんに、手取り足取り教えていただいたりしたのですが、今回は完全自作。これをやるのに、一苦労、、、ああ、、ああ、辛かった、、、どうか、どうか、私の力作、ご覧下さい!
(バランス悪いとか、解像度が変とか、画像処理が下手とか、言わんとってね〜。自分でも分かっとるけん。いたしかたなかと〜)
美しい方と待ち合わせをしました。
あ、いらした。お会いした瞬間に空気が変わる。ふわっと、明るく優しい春の風をまとったような方です。春の先取りさせていただいたなあ。
(ほんとはね、待ち合わせ場所には、コートを羽織って登場されましたけどね)
コートを取られると、ますます輝く。ぽぅっと見とれてしまいました。うふふ、帯がね、私が織った、九寸名古屋帯、「ルイーズ」です。ものすごく似合われて、ああ、よかったなあ。この帯が、この方のところに行けて、本当によかった。
おタイコはこんな感じ。ねらった感じがちゃんと出てて、ああ、安堵です。
帯の詳細は、このページ。→☆ でもさ、布のときより、締めていただいた方が数段いいよね。帯は締めてこそ完成で、完成させるのは、私じゃないんだよなあ、、、
おかげさまです!ありがとうございます!
お着物との相性もバッチリで、さすがだなあ。こんな組み合わせだったら、少々きちんとした場でも、いいんじゃない?コーディネートと着付けと、この方の感性のおかげです。
場所を変えて、もう一枚。渡り廊下の吹きガラスから、柔らかい光がふりそそいでいた。変形の水玉になるのが面白い。
デートの場所は、リニューアルオープンしたばかりの庭園美術館でした。
おかげさまで、織ったものが、元気に活躍しているのを見ることができました。締めて下さる方とお話できたのも、とっても貴重でありがたかった。
さあ、つぎなる展開をねりましょう。
昨日の続きで、ここ数日の雑感です。
1月3日 熊本ゆかりの染織家展、初日 朝
朝イチで着物を着る。着物は一揃え、宅急便で送ってあるから、着るだけのはず、、、、、
着付けに先立ち、まずは、髪。ひっつめにして、お団子にしたかったのだが、、おー!ピン留めがない。持ってくるの忘れた、、、、、母はショートヘアだから借りられない。ゴムだけで、アップできるのか、、ただでさえ、ぶきっちょな私、、、、ものすごーく苦労して、ごまかした。
髪をやっつけたら、次は化粧。が、ガーン。化粧の道具も忘れた。いつものポーチに入ってるファンデとリップはあるが、目をパッチリに見せる道具は、ごっそり忘れた、、、、特におしゃれしない限り、これらは使わないのだが、ああ、本日はお正月で展示会初日だよ。年のうち一番くらい、おしゃれする日だよ、、、
まあ、それもごまかして、いよいよ着付け。着物と帯、自作でコーディネートして持ってきているのだが、前日の晩、母がうちにあった帯など出してきた。その中で、私の着物に合いそう、かつ、お正月ぽく金が入ってて、シャキッとした八寸帯が一本があったので、急遽、帯はこちらにしてみようという気に。
が、これが、苦労の元だった〜!ひらき仕立ての帯、締めるの初めてで、勝手が違って、四苦八苦。その上、硬くて言うこと聞いてくれないの。。。大変不本意な着付けとなってしまったが、タイムリミットと体力気力のリミット。カッコよさはあきらめる。
あせりとあきらめの、どよーんとした気持ちで、和の國さんに着いたら、そこは、ピシッと整った、凛としたお正月の空気みなぎる空間で、熊本ゆかりの染織家たちの作品がどうどうと並び、ああ、ありがたい、美しい日本の正月と思ったのだった。
写真は、和の國さん「熊本ゆかりの染織作家展」にて。ちょうど、熊本ゆかりの作家のうち、織り作家がコーディネートされてます。手前は、帯が吉田作「チャーミングボックス」。お着物は堀絹子さん作。奥は、着物が吉田作「フィールドオブクリーム」。帯は黒木千穂子さん作。
大みそかの本日、私は、新春3日から5日に開催される「熊本ゆかりの染織家展」に出品するタブローを作っていました。展示情報はここ→☆。ふぅー、ギリギリ〜。ぜひ観にきて下さいねー。
今日は、この辺りは、いい天気で、穏やかな年の暮れだったのでは?よそではどうだったかな?お宅はどう?
今年も、1年、おつかれさまでした!
私はこの1年、元気に、せっせと機織りすることができました。そのこと、とても感謝しています。本当にどうもありがとうございました。
しかし、決して満足な1年という訳ではありませんでした。もっと、もっとと思いながらの空回りを感じてました。
じゃあ、どうすれば、手応えある、実のある仕事に繋げられるか、、、、、山にどう杭を打ち込むか。
2015は作戦を実行に移す年だ。
このブログを読んでくださっているあなた様、今年も本当にどうもありがとうございました。
モニターに向こうに、あたたかい応援オーラ、感じております。支えていただいてます。
来る年があなた様にとって、健康でいい1年でありますように。
1月3日から5日に開催される、「熊本ゆかりの染織家展」には、着物や帯以外のものも、出品されます。
おのおのの作家さんが、得意分野を生かし、小さいものなど、出品します。見るだけでも楽しいよ。
私は、今年はマフラーを作ったよ。がんばって、けっこうたくさん。
ご披露するのに、モデルになりました。冬の公園、関東はいい天気です。
絹で薄手ですので、使いやすいと思います。ただ、極寒のときはもちょっとボリュームがある方が、いいかなあ。
ぜひ、観にきてね〜。
展示会の情報は、こちらの和の國さんのページにて!
私のサイトの、「業界の方へ、プレスの方へ」の下方にある、メディア掲載例のところを更新しました。
先日、婦人画報の11月号に載った分と、ずーっと以前、2008年にクロワッサンに載った分を発掘して、載せました。
このページです!→☆。ぜひ、ご覧になってください。婦人画報とクロワッサンに挟まれた、七緒、モイスティーヌ、美しいキモノ、和樂も読んでいただけるとうれしいです。
2008年とか初期に織った分とか、なつかしいなあ。
あの時だから織れたものってあります。同じ糸は仕入れられないし、染めも同じには出来ません。私自身も変わって行きます。成長してるって信じてるけど、それすら分かりません。
次へ、次へ!もっと、もっと!いいか悪いかは分かりませんが、変わることを恐れず、織り続けて行きたいと思っています。
今後ともどうかよろしくお願いします。
和の國さんのブログに、毎月掲載されている「熊本ゆかり便り」。11月号に、私が織った帯、「ラブ・ロスコシリーズ、ピンク&チャコール」をお締めの、Sさまが掲載されました!わー!
こちらです→☆。ぜひ、お読みになってくださいね。
私、掲載を楽しみに待ってました。そうと言うのも、この取材のあと、Sさまから、メールいただきまして、それが、とってもすてきだったのです。
ちょっとだけ、ご紹介させていただきましょう。
「大好きな水彩画の、ドライブラシのような色合い風合い、絶妙なチャコール、ピンク、白の割合、ふんわりした手触りと適度な光沢、母から受け継いだ大島に合わせると我ながら、『ええわあ』と感激するほど素敵でした。
とても凝ってはいるけれど、さりげなく美しい帯を織っていただき、本当にありがとうございました。」
このメール、うれしかったなあ。「生きててよかった。」と思った。
織ったものに対してはいつも、「あれはどうなったかな?」「活躍しているだろうか?」と気になります。こうやって、およろこびの様子を垣間みられると、安堵で骨がくにゃくにゃになる。ああ、よかった。
こちらこそ、本当にどうもありがとうございました。
*お写真は、熊本ゆかり便りから、拝借しました。こっちに持ってきたら、でっかいですねー。バランス悪くて、申し訳ない、、、
新作の八寸帯、できました!
名前を、「Charming Boxes(チャーミングボックス)」と申します。カラフルで軽快。楽しい帯です。
13種類の糸を使ってます。糸たちをどう組み合わせるか、すごく悩みました。糸のコンポーズこそ、織りでしか出来ないことですのでね、勝負に出たつもり。えへへ。
詳細を見てみましょう、と思ったら、ひっくり返ってしまいました。ディテールが撮れているので、このまま載せますね。染めは、酸性染料のブラッシングカラーです。
この帯は、一衣舎さんに、金沢に連れていってもらってます。明日、デビューです。秋の金沢、きっとすてきね。可能な方、ぜひぜひ、お運びください。
「仕立て一衣舎と睦月 装いを楽しみ 着心地を味わう 紬・木綿展」、10月31日から11月3日まで、金沢の石田屋 Gallery toko さんで開催です。
先日、銀座もとじさんに伺ったおり、スタッフの方に声をかけられた。
「ヨシダさん、今出てる婦人画報に、八寸帯、使わせていただきましたよ。」
えー!ビックリ!
早速、もとじさんにある一冊をみせてもらう。わーー!真野響子さんが、締めてくださってる!
「真野響子が巡る きもの遺産」というページ。今回は、伊予絣が特集されています。私の帯、とても合ってる!うれしいー!
ちょっとズームアップしちゃう。
この帯は、「フォーカラーズ」と申します。去年作った、ラブ・ロスコシリーズの中の一本。2013年の作品ギャラリーに載ってます。そちらでは、おタイコの形になってますので、ぜひチェックを。このページをずっと下にスクロールしていただいて、帯のところの上から2段目、左端です。
ズームアップ、もう一回。
ただいま発売中の、婦人画報11月号、240ページです。ぜひご覧ください!
銀座もとじさん、ご提供、どうもありがとうございました。
帯についてのお問い合わせは、銀座もとじさんまでお願いします。
八寸帯、できました!ラブ・ロスコシリーズの新作です。名付けて、「ピンク&グリーン」。(まんまですね、、)
これは軽さにこだわりました。空気がきゅっと。軽快な感じ。八寸のよさが出たと思っています。
デザインソースのマーク・ロスコはアメリカの画家ですが、気分は、アメリカじゃない。どちらかと言うと、ヨーロッパ。というか、ヨーロッパに入り込んだ異国のもの。洗練されたエスニック。そんな感じを思って作った。
あ、しまった!前柄、写真撮り忘れた。ごめんなさい。ぜひ、実物、ご覧下さい。今なら、見られます!
一衣舎さんの展示会に出品させていただいてます。ところは、浅草、雷門。雷門から程近い、ギャラリー丸美京屋さんでで本日より10月6日まで、開催中です。お草履の楽艸さんもご一緒です。ぜひお運びください!
詳細は、一衣舎さんのブログにて→☆
すてきなことがありました。我が家を訪ねてくださった方が、私のショールを巻いてくださってました。それが、すっごくお似合いで、ビックリ、ドキドキしました。
このショールをお求めいただいた時のことはよく覚えています。けっこうビビッドな色使いと柄のこの一枚を選んでくださったことに、ちょっと意外な感じも受けました。というのは、このお方、とても清楚で、フェミニンな方なのです。身につけるものも、おとなしいタイプのものがお好きなのかなと思っていたものですから、、、
これ、私としても、チャレンジの一品なのでした。糸はものすごくいいのを使ってます。入手困難な太目の赤城の節糸なんだよ。染めは、ブラッシングカラーズなのですが、実はブラシ(刷毛)ではなくて、ドロッピングで染めてます。経糸を張って、調合した染料を、ぶんぶん振り回して、夢中でドロッピングしています。ジャクソン・ポロック、憑依してる???
そうやって作った作品で、実はこれ、一枚きり。連作ではないのです。
どうしてるかなって気にしてましたら、目の前に現れて、ものすっごくカッコよく使いこなしてくださっているものですから、舞い上がってしまいました。大事に愛用いただいているのが、ヒシヒシ伝わって来ました。ありがとうございます!
ガーン。しししまった、、、、巻いてくださってる所、写真撮らせていただけばよかった。ヨシダ、一生の不覚、、、
この写真は、カメラマン武藤奈緒美さん撮影です。
もいっちょ、八寸帯できました。こちらは、[Natural Earth](ナチュラルアース)と名付けました。自然の強さを表現しました。
これは昨日アップしたのより、もっと自然派。一見、生成りの無地に見える帯です。存在感のある帯になったと思っています。ほんとはね、生成りじゃないし、無地じゃないよ。
経糸も緯糸も極うすーく染めてます。絹は、何もしないと黄変と言って、黄ばむ可能性があるので、白を生かす時にも、私は必ず染めてます。どんな白にするかってそこで決める。
緯糸は7種類の糸をまぜて使ってます。単調にならないように。7丁杼を持ち替えながら織ってます。
八寸帯は耳もかわいくしないとね。なんてことないんだけど、なんだかかわいい。
強くて、愛らしい帯になりました。
八寸帯できました。
名前を、[Natural Earth with Blocks](ナチュラルアースウィズブロックス)と申します。思いきり、自然派です。いわゆる絹らしい、ツルツルピカピカさはまったくありません。その対局です。大地の息吹を感じる帯です。
糸はキビソが中心。染めはすべて草木染めです。
キビソとは、繭のいちばん外側の固い部分。お蚕さんが我が身を守るために、しっかり固い糸を吐くのです。守ってくれる帯なのです。
染めは、糸の先染めも、ブラッシングカラーズも草木染めです。矢車と栗を使ってます。
全通ですが、飛び飛びに柄が入っているので、うるさくないよ。2枚目の写真が前柄あたり。タレは無地。カッコいい帯です。
これは、九寸名古屋帯、ピエトです。ピエト・モンドリアンに感化され、作りました。
モンドリアンの作品の持つ、インパクト、やっぱすごいです。静かだけど、弾けそう。きれいだけど、デジタルじゃないのよ。手でひとつずつ、手応えを感じながら描いてる。そこのところ、一番インスパイアされた。
かわいい帯になりました。お若い方から、おばあちゃままで、気軽に締めていただける帯になったかなあと思っています。
最善を尽くした愛しい作品です。ですが、改良すべき点がすでに見えております。またどんどん作ります。エンドレスです。
新作九寸名古屋帯、アップします。名前は「ルイーズ」。すっきりシンプルを狙いました。軽快な感じ。ちょうどこれからの季節に締めていただくのに、最適な帯では?
この帯の名前は、ルイーズ・ブルジョアからもらいました。ルイーズ・ブルジョアってもう死んじゃったけど、すごく好きな、尊敬するアーティストです。日本で一番有名なのは、六本木ヒルズにある蜘蛛の立体かな。
ルイーズは、テキスタイル作品も作っているのです。自由に切り貼りしたりして、独自のチェックを作り出してる。それに感化されて作りました。
シンプルだけど、緯糸の要所要所に、銀糸や、濃い藍色や、薄い空色の、撚りが甘い絹糸が入り、キラッと感を添えてます。これは、ルイーズじゃなくて、ヨシダの感覚。帯としての遊び心です。目立たないけど、目立つという憎いヤツよん。むふっ。
帯2本織り上げましたので、さっそく蒸しと湯通し。なかなかいいんじゃないかい。この段階では。湯のしに出してみないと分からないけど。
右の、真っ白に見えるけど、7種類の糸が織り込まれてるんだよ。表情の豊かさを織り込みたかったのだけど、この写真じゃわからんね。経糸はすべてキビソで、緯糸も8割くらいはキビソ。またディテール載せます。
八寸帯へのチャレンジはまだまだ続きます。
昨年の今ごろは、アトリエ森繍さまからご依頼の ONLY ONLY に、一生懸命とりくんでました。日本刺繍の大家からのご注文に身震いしながら挑んだものです。鍛えていただいた、育てていただいたと、なつかしくうれしく、思い出しています。
そうしておりましたら、なんと、お写真をお送りいただきました!!!ひゃーー、感動!!!
これは、仮絵羽仕立てもせずにお納めしたので、形になったのを初めて見ました。うっわー!
この写真、撮るの相当お手間だったと思います。どんなに時間とエネルギーが掛かったか、、、、想像するとクラクラします。Pure heart Michi よ、よかったね、こんなに大事にしてもらって、、、生みの親の私はとてもうれしいよ。
しかしながら、これで良かったのか、もっと出来なかったのか、、、と問わずにはおられません。持てる力を全て出し切ったとは言い切れますが、もともとの力が極少なので、、、。
もしよかったら、このお着物のメイキングも、読んでみて下さい。時間をさかのぼっていただけると読みやすいと思います。こちらです→☆
作品ギャラリーにも載せてます。こちらもぜひ→☆
あらためまして、アトリエ森繍の森康次先生、佐藤未知さん、本当にどうもありがとうございました。おかげさまでなんとか、織り続けています。
さてさて、続きです。新作タブローのご紹介、3回目。今日でどうやら終われそうです。今日のご紹介は3点、どうかお付き合いください!
タイトル、大きさの順で書きますね。今日の3点は、つぼみのような初々しさがある作品です。
まず上の写真から。
[Green Stamps グリーンスタンプス] 額の大きさ W169xH169mm
[Four Green Stamps フォーグリーンスタンプス] 額の大きさ W152xH115mm
[Small Piace スモールピース] 額の大きさ W147xH108mm
上のディテール。
ちなみにディテールの写真の有無は、実際はすべての作品の詳細を撮っているのですが、上手く撮れたかどうかってことに尽きます。(記録としてはオッケーだけど、ブログに載せるレベルではないってのが、いっぱい撮れてます。ひぃ〜)
気になる作品ございましたら、メールいただけますと、ディテールの写真や、角度をつけて撮ったもの、額をフォーカスしたものなど複数の写真をお送りいたしますので、それから、ご検討ください。
お気軽にお問い合わせいただけますよう、どうかよろしくお願いいたします。
昨日の続き、新作タブローのご紹介です。今日は正方形の小品4点のご紹介〜。小さいですので、ちょっとした空間に気軽に飾っていただけたらと思います。箱に入ってます。お使い物、プレゼントにもどうぞ!
タイトル、大きさの順で書きますね。
まずは、上の作品から。
[Sicilian Stripe シシリアン ストライプ] 額の大きさ W169xH169mm
[Sicilian Wind シシリアン ウィンド] 額の大きさ W169xH169mm
[Aizu アイヅ] 額の大きさ W120xH120mm
上のディテール
[Rosetta Stone ロゼッタストーン] 額の大きさ W120xH120mm
上のディテール
ご興味お有りの方、こちらのフォームより、お気軽にお問い合わせください。より詳しくご案内します。
タブローを作りました。何回かに分けて、ご紹介したいと思います。たぶん、3回になるかな。4回かも。
今日ご紹介する2点が、今回作ったうちでは、大きいタイプで、額の大きさで、一辺が30cm弱。もし広目の壁だったら、2枚並べて飾ってもいいかな。もちろん単体で飾っても。
上ののディテール。タイトル、大きさの順で書きますね。
[Spring Block スプリングブロック] 額の大きさ W294xH264mm
[Four Persons フォーパーソンズ] 額の大きさ W294xH264mm
上のディテール
ご興味お有りの方、こちらのフォームより、お気軽にお問い合わせください。より詳しくご案内します。
新作タブロー作りました。それから、旧作のいくつかを、額を入れ替えるなど、仕様の変更いたしました。これらは手元にありますので、気になる方は、ぜひお問い合わせくださいね。
上の作品からご紹介します。
[Colored Buds カラードバッズ] 額の大きさ W333xH247mm
[Pink Stream ピンクストリーム] 額の大きさ W316xH230mm
[ピン!ピン!ピン!] 額の大きさ 414×414 mm
[Purple Water Fall パープルウォーターフォール] 額の大きさ H265xW220mm
[Indigo Blue Sky インディゴブルースカイ] 額の大きさ W318xH232mm
[Pink Crossing ピンククロッシング] 額の大きさ 220x220mm
わー!「熊本ゆかり便り」に載ってる〜!
「熊本ゆかり便り」は、熊本から世界に着物愛を発信する着物サロン和の國さんのブログに、月に一度掲載される、着物ライター安達絵里子さんによるエッセーです。
この1月に開催された「熊本ゆかりの染織家展」に、みかんを題材にした着物や帯をださせていただきました。そのことを書いて下さってます。ぜひお読みくださいね。→こちらです!
話の中心は、みかん〜!私は3年程前、みかん色のONLY ONLYのお着物をご注文いただいたのをきっかけにはまりました。返す返すありがたいご注文でした。
故郷熊本は、柑橘のくだものの宝庫です。今はちょうどデコポンがおいしいですね。あのすっぱさと甘さのバランスはたまりません。まん丸の黄金色が、濃い緑の木にたわわになっている所を見るとそれだけで幸せになりますね。(デコポンはまん丸とは言い難いけど。) 色もいいんです。濃い緑、緑、黄緑、若草色、青竹色、黄色、山吹色、橙色、杏色、蜜柑色、菜の花色、タンポポ色、向日葵色、、、、みかんから広がるいろいろいろ。
みかんは表情豊かです。考えるだけでにっこり。そんな着物や帯を織って行きたいです。
写真は熊本のみかん娘、ひなちゃん。おばばかなもので〜。
あ!ピンクサーキットスクエアが、水流さんのサイトに載ってる!!わーー!!!
と昼間に気付き、ちょっと手が離せなかったから、今、ようやくじっくり読みました。こんなに良く書いて下さってて、しみじみうれしい。水流さんは、本当に染織品を愛して下さる方だなあ、、、そしてその愛を連鎖させて下さる方だ。ああ、この子がここで扱っていただくことになってよかったなあ。
と、読み進めておりましたら、ん?なんだか赤っぽい文字が目に入った。へ?は?
『SOLD OUT』!!!えーーー!!!これ、今日載ったよね?えーーーーーーー!!!本当なの??ほっぺをつねる。
大光栄でございます。水流さま、水流さまのお客様、本当にどうもありがとうございます。大切に作ったものが、大切に扱っていただけて、早速ご縁を結んでいただけて。大切にしてもらうんだよ。
とてもうれしいです。これぞ本望。この子をどうかよろしくお願い申し上げます。
写真は、水流さまのサイトから拝借しました。もう一回リンクしちゃう。じーんとくる文章書いて下さってるからぜひ読んで。
わーー!水流(みつる)さんのサイトに、私の帯が載ってる!うわー!
ぜひ読んでいただきたいけど、ちょっと恥ずかしい。過分なお言葉いただいておりますもので、、、きゃっ!
でも、読んで!(どっちじゃ!)→こちらです☆
水流さんは名古屋にお店を構えてらっしゃる呉服屋さんなのだけど、実は伺ったこと無いのです。いつもやり取りはメールです。
しかし、私、水流さんに、とてもとても興味津々。というのは、水流さんの評判をお客樣方から、よくお聞きするからです。みなさま、一様に絶賛されます。お客様の方に、着物をお召しになるという以外、共通点はありません。年代もお住まいも、ご職業などもいろいろ。広ーく愛されてる呉服屋さんなんだなあ、、、
お仕立てのセンスもダントツだって。いろいろで仕立てられてるお客様から聞いたのだ。着物は仕立てのセンスで大きく左右されますものね。大事なんです。
いつかお伺いしたいなあと、あこがれてる呉服屋さんです。
新作タブロー連載、第三弾。これでおしまいです。
今日載せる分は、両面作品なのだ。どちらを飾るかは気分次第。さあ、どっち!
まずひとつ目。
上 [Yellow Path イエローパス]
下 [Purple Road パープルロード] 105×140 mm
上 [Stitched Square ステッチドスクエア]
下 [Flying Brown フライングブラウン] 105×140 mm
上 [Windy Lines ウィンディラインズ]
下 [Calm Lines カームラインズ] 105×140 mm
こちらも、フリンジさんにありますよ。実物の展示は、3月5日まで。ぜひお運びくださいね。お問い合わせは、私の方でもウェルカムです。
この前からガンバってつけているフェイスブックのボタンですが、シェアボタンのみにしてみます。イイネボタンと違いが分かっている訳ではないのですが、ふたつあるのもどっち押していいか分からないし。←なんでも自分が基準の私です。
新作タブロー紹介の続きです。タイトル、額の大きさ、お値段の順で載せています。
上の作品。
[Old Spanish オールドスパニッシュ] 200×225 mm
これは、[Old Spanish オールドスパニッシュ] の詳細。
[Purple Water Fall パープルウォーターフォール] 265×220
[Golden Pieces ゴールデンピーシーズ] 215×270
こちらは、[Golden Pieces ゴールデンピーシーズ] の詳細。
これは、実は新作ではないのだけど、今回、額を入れ直して、ぐっとべっぴんさんになりました。いいでしょ。
作品は、今、フリンジさんにあります。お問い合わせは、私のサイトからもどうぞ!
フリンジさんにて展示中の、新作タブロー、ご紹介します。
前回、詳細書かずにいたら、何件かお問い合わせいただいたので、今回は、タイトル、額の大きさの順で書かせていただきますね。
出来れば、実物をフリンジさんにて、みていただきたいなあ。出かけられないけど、気になると言う方、お尋ねになりたいことなど、お気軽にご連絡ください。3月5日まで、フリンジさんが窓口になって下さいます。お問い合わせは、私のサイトの方からいただいてもオッケーです。どしどしどうぞ!
まず、上の作品から。
[Blue River ブルーリバー] 285×233 mm
[Indigo Blue Sky インディゴブルースカイ] 318×232 mm
[ピン!ピン!ピン!] 414×414 mm
[Pink Crossing ピンククロッシング] 124×168 mm
[3 globes スリーグローブズ] 168×124
ひとまず、これにて。掲載は続きます!
2月1日に発売された和楽3月号、きれいにスキャンしましたので、再掲いたします♡
このモデルさんが締めてる八寸帯が、ヨシダ作です。帯のタイトルは、スモール・バード。全通の八寸帯です。玉糸やタッサーシルクやカンボウジュを使ってて、ワイルド感があります。野原で小鳥がさえずってるイメージ。
このページは、きもの研究家の森田空美さんの着物新提案のページです。森田さんといえば、クールな現代着物ブームを起こした張本人。帯の提供は銀座もとじさんです。
着物で育った訳でも、教育を受けた訳でもない私は、手探りでやみくもに着物や帯を作ってきました。着物の常識を知らないことを逆手にとって、無我夢中でやってきました。
今回、高級誌の和楽の、現代着物で多くのファンを抱える森田先生のページに選んでいただけたことで、ああ、がんばってきてよかったなあとしみじみ思いました。本当にどうもありがとうございました。
和楽3月号は、ただいま発売中。238ページと241ページです。見てね。
素晴らしく美しいお写真が届きました。すごい〜。きれい〜〜。完璧な美しさです。お写真を一目みたとたん、ノックアウトされました。私の織った着物が、こんなにも大切にしていただけて、一緒に羽ばたかせてもらって。じーん。感無量です。
あまりのうれしさと、この方のお優しさにボーッとしてしまいました。
このお着物は、「モルダウ・バッハ」。2010年に織りました、モルダウ・シリーズの三作目。モルダウ・ミスト、ドロップ、バッハ、と続き、最後の一作が「モルダウ」です。
「バッハ」とは、「小川」という意味で、大河モルダウ川が、まだ「ちょろ ちょろ ちょろ ちょろ」と流れる小川だったころをイメージしています。静謐な感じが、このお方のイメージにぴったり合ってますね。
この「モルダウ・バッハ」に合う帯を探してくださって、締めて下さってます。お写真に添えてくださったお言葉、
「美保子さんが織り上げられた作品と出合えたことを心より感謝します。いついつまでも大切にしていきます。」
本当にどうもありがとうございます。
新春から開催される、「第4回 熊本ゆかりの染織家展」に、やっとやっと、出品作を発送しました!!!いやはや、ギリギリです。
私はギリギリになってしまいましたが、「ゆかり展」自身は、昨年の開催後から一年かけて、ゆっくり大切に育てられた展示会です。どうか、このお正月に、熊本に居られる方、熊本に出かけられる方、初詣のおついでにでも、ぜひぜひお出かけください。
会期は、1月3日(金)から、1月6日(月)です。時間は、11時から19時。会場は、熊本城のお膝元に鎮座する和の國さんです。
「熊本ゆかりの染織家展」の育ての親は、和の國の茨木國夫さんと、着物ライターの安達絵里子さん。
和の國さんのブログに安達さんが、毎月初めに「熊本ゆかり便り」という連載をされています。そこに、「熊本ゆかりの染織家展」の主旨や目標や魅力などなど、余すところなく書かれていますので、どうかお読みになって下さいね。
こちらのリンクからどうぞ。
私は、新作の帯など中心に、着尺やストール、小袱紗、タブローなども出品します。
1月5日は、会場にいますので、ぜひぜひお出かけくださいね。11:30からは、トークもします。ぜひ聞きにきてください。
写真は、新作の帯など。発送前のバタバタの写真撮り。イメージショットばかりで、ごめんなさい。近々、タイコの形にしてきちんと載せまする〜。許して。
今回作ったタブローは、今日ブログアップするもので、一応すべてです。また次を作る気まんまんなんですが、とりあえず、ここまでが、第一期作です。
この写真と一番上の写真の作品は、額の台紙にジェッソ塗ってます。ジェッソなんて何十年ぶりだろう。(ジェッソってアクリル絵の具の地塗り剤ね)
大昔、美大時代とか、その前の美大受験時代に、いつも使ってた。ペインティングナイフで、ジェッソをぺたーと塗って行く感覚。心がチリチリするよ。
これらの新作タブローは、もうすぐオープンの素敵な場所で展示販売されます。見にきてね。
その場所とは!!!
じゃーん!
明日書きます。(もったいぶり〜)
昨日の続きです。
引き続き、今日も力つきてまして、詳細書けず、、、、、
あ、ちなみに、この写真は、上の写真の裏面です。
この落ち着きのなさ、師走ですなあ、、、って師じゃないのにね。変なの。
ずっと作りたかった、タブロー作品を作りました。小さな額に入れました。これは両面使える額。
額に入れると、着物の時より、じっと見つめるのではないかしらん。糸そのものを観るというか。これは上の裏面。
大きさは、、、あっと、計ってないや。ちょ、ちょっと待ってください。すぐ計ります。
これらは、もうすぐオープンするお店に展示される予定です。そちらの話も、また追っていたします。すごーく素敵なスペースらしい。私もドキドキしてオープンを待ってます。(この写真は、上の写真の裏面です。)
(雑な文章で、ごめんなさーい!ただいま取り込み中につき、近々もちょっと、丁寧に書きます。タブローはもっと沢山作ったのだ。追々載せますね。)
すてきなお姿。これぞ日本の女って感じしますねえ。ほれぼれ。これ、シトラスシリーズの八寸帯。
先ほど、別の件で未知の方からメールが来て、私が作るものを評して、「それまで着ていたものとは違う現在進行形の「今」の着物があるんだと驚きました」と書いていただき、感激した。
この帯もそうちゃう?「今」でしょ?
そう言うもの、織りたいし、織ってるつもり。
写真は、カメラマンの武藤奈緒美さん撮影。いい写真だねえ。
今日はブログのカテゴリーテスト。
作品紹介のページです。以前のブログで紹介しきれてない作品てあるんですよね。作品の完成と写真を撮るタイミングがずれたりすると、アップするのが、なぜだか恥ずかしいような気になって、そのままになったりとか。決して、作品に対する愛情がうすいとか、そういう訳じゃないのだけど。
そんな中から一枚。「イエロー・モンドリアン」(九寸帯)です。説明は、サイトの「作品ギャラリー2013」のところに載せてますので、よかったらそちら、見て下さいね。